一般常識
「離す(離れる)」と「放す(放れる)」の意味と違い
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「離す(離れる)」「放す(放れる)」の意味と違い
「離す(離れる)」と「放す(放れる)」は、どちらも読みが同じで、意味合いも似ています。そのため使い分けに混乱することも多くなっていますが、どの点に注目すれば区別しやすくなるのでしょうか。
今回は、「離す(離れる)」と「放す(放れる)」の意味や違いについて解説していきます。
離す(離れる)とは
「離す」の主な意味合いは、「くっついているものを解き分ける」というものです。それまでつながっていたものを、故意に断って分けることを言います。「離れる」の場合は、一体となっていたものが自然に分かれることを指します。
「握っていた手を離す」「花びらが木から離れた」のように使われます。
「離す」はまた、二つのものの間にへだたりを作る際にも使われます。この場合は、「人形を離して飾る」「あの人と席が離れた」のように使われます。また、「二位以下を大きく引き離す」のように、「相手に差をつける」の意味で使う場合もあります。
「離す(離れる)」の「離」という字は、元は「チョウセンウグイス」を表す象形でしたが、やがて他の漢字と同じ意味を持つようになり、「はなす」を表すようになりました。
「放す(放れる)」との違いについては、以下で見てみましょう。
放す(放れる)とは
「放す」は、「離す」と同語源の言葉ですが、使われ方は違います。「放す」の主な意味合いは、「動物などを自由にしてやる」というものです。つながれたり、捕獲されていた生き物を解放することを言います。「放れる」の場合は、つながれていた動物等が自由になることを指します。
「釣った魚を川へ放す」「猟犬を放す」「鎖から離れた犬」のように使われます。
「放す」はまた、「握ったりしていたのをやめる」という意味合いもあります。この場合は、「武器から手を放す」のように使われます。
「放す(放れる)」の「放」」の字は、「左右にひろげる」と「わける」の象形から成っており、そこから「ひろげる」「はなす」を意味する漢字として成り立ちました。
このように、動物や握っているものを「解放する」「自由にする」場合は「放す(放れる)」を使い、ものの間に距離を置く場合は「離す(離れる)」を使うと考えると、使い分けしやすくなります。
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