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一般常識

頒布、配布、配付、配信、配賦、分配の違い

頒布、配布、配付、配信、配賦、分配の違い

頒布、配布、配付、配信、配賦、分配の違いとは

何かを「くばる」という行為には、さまざまな異なる表現があります。「頒布」や「配布」などがそれですが、こうした言葉の違いについて、詳しく言えるという人はそう多くないでしょう。そこで今回は、「頒布」「配布」「配付」「配信」「配賦」「分配」という6つの言葉の違いについて、詳しく解説していきます。

頒布とは(はんぷ)

頒布とは、品物や資料といったものを、一般に広く配ることを言います。「りょうふ」などと読まれやすい言葉ですが、これは間違いで、「はんぷ」というのが正しい読み方になります。
「頒」という字は「分け与える」「広く行きわたらせる」という意味があり、「布」にも「広く配る」といった意味があります。つまり、「頒布」は同じような意味の漢字を2つ組み合わせた言葉で、「品物などを配って、世間に広く行きわたらせる行為」を指していることになります。

頒布を行うケースには、さまざまなものがあります。例えばある商品のサンプルを、不特定多数の人に無料で配ることもあれば、同人誌などの二次創作を、希望者に有料で提供するといった場合もあります。

一方「配布」との違いは、後述するように、有料の場合も含むという点にあります。料金収入が発生するものの、営利面をあまり強調したくない場合に、「販売」の代わりとして頒布と言うことが多くなっています。

配布とは(はいふ)

配布とは、品物などを配って広めるという意味があります。「配」はもちろん「くばる」という意味で、「布」は前述のように、一般に広く行きわたらせるという意味があります。つまり、「広く行きわたらせることを目的として、あるものを配る」ことが、配布の意味となります。

配布と「頒布」は、ほとんど同じ意味の言葉ですが、一点だけ違いがあります。その違いとは、上でも触れたように、頒布は代金を受け取る場合も含むという点です。これに対し配布は、あくまで無料で配ることが前提となっています。前述のように、配布は品物を行きわたらせるのが目的のため、対価を求めないことが基本です。

配付とは(はいふ)

配付の「付」には、「さずける」「あたえる」という意味があります。つまり、配付という言葉には、「何かを配って与える」という意味があることになります。

これだけだと、「配布」との違いが分かりにくいところですが、両者は使い分けることが可能です。「配布」の場合は、上で述べたように「一般に広く行きわたらせる」というニュアンスがありますが、それに対し配付は、「特定の人にものを渡す」というニュアンスが含まれています。つまり、配る人が限られており、それ以外に行きわたらせることを想定しない場合は、配付を使うのが正解ということになります。

ただ、公用文や新聞などでは、わずかな例外を除き、どちらの場合も「配布」を使うようになっています。この点には注意が必要です。

配信とは(はいしん)

配信という言葉には、主に2つの意味があります。
1つは、通信社や新聞社、放送局といった組織が、ある情報を支社や他の各マスコミ、官庁や企業などに送ることです。もう1つは、インターネット上で企業や個人が、テキストや画像、音楽、動画といったデータを流すことを言います。現在比較的よく聞かれるのは、後者の方の意味になります。

このように、配信という言葉が使われるのは、実際の物ではなく主に情報に対してとなっています。この点は、品物と情報の両方を含む、「頒布」や「配布」などとの違いに挙げられます。

配賦とは(はいふ)

配賦とは、あるものを個々の人やグループに割り当てて配ることを言います。配賦の「賦」には、「割り当てる」という意味があります。例えば会社の予算やお小遣いなどのように、全体の限度が決まっているものを、各部署や個人に割り振って与えることを配賦と呼びます。金銭に限らず、土地や食料といったものに対しても、配賦という言葉が使われます。配られるものの分量や範囲は、それぞれ均一とは限らず、ある基準によって、個別に差がつけられることも多くなっています。

このように、配賦は「分量を割り振って配る」ことが特徴となっており、この点は「配布」や「配付」との大きな違いになります。

分配とは(ぶんぱい)

分配とは、文字通りあるものを分けて配ることです。

「配賦」との違いが分かりにくいところですが、どの部分に焦点を当てているかが、両者を区別するポイントになります。配賦の場合は前述のように、「量を割り振る」ことに主眼があります。
例えば会社の予算を各部門に「配賦する」場合、効率等を計算して、それぞれにベストな割当金額を決めるという具合です。一方分配の場合は、「どのくらいの量か」よりも、「分けること自体」に主眼があると言えます。例えば食糧難にあえぐ国や地域に対し、世界各国から食糧を「分配する」という場合は、割り当てる量が問題ではなく、「食料が行きわたるよう分与された」ことに焦点が当てられているわけです。これと同じことが、「配分」という言葉との違いにも当てはまります。