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「ハッカー」と「クラッカー」の意味と違い
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「ハッカー」と「クラッカー」の意味と違いとは
コンピュータ関係の言葉としてよく聞くものに、「ハッカー」があります。その一方で、似たような言葉として「クラッカー」という単語を耳にすることもありますが、この2つはどのように違うのでしょうか。本来の意味合いや、使い分けのポイントなどが知りたいところです。
今回は、「ハッカー」と「クラッカー」の意味や違いについて解説していきましょう。
「ハッカー」とは
「ハッカー」とは、「高度な技術を持ったコンピュータのマニア」といった意味合いの言葉です。また、そうした技術を駆使して、保護された資源に権限を持たずアクセスする人も指します。
「ハッカー」は、英語では「hacker」と書かれますが、これは「hack」という単語に由来しています。「hack」は本来「切り刻む」などの意味を持つ一方で、俗語としては「機転を利かせてうまくやる」のような意味があります。
1960年代から「ハッカー=コンピュータ技術に長けた人」の意味合いで使われ出しますが、当初は善悪どちらのニュアンスも持ちませんでした。その後そうした技術を悪用した犯罪が増えたことで、「ハッカー」の語が次第に否定的な意味合いで使われるようになったという経緯があります。
「クラッカー」との違いについては、以下で詳述します。
「クラッカー」とは
IT用語としての「クラッカー」は、「コンピュータについての高度な知識や技術を駆使し、他者のコンピュータや通信ネットワークに不正に侵入するなどの悪事を行う者」を意味する言葉です。
「クラッカー(cracker)」の語源は、英語の「cracking」にあります。「cracking」とは「ヒビが入る」などの意味で、物を使用しづらい状態にすることを指します。
「ハッカー」との違いは、「ハッカー」が本来中立的な意味しか持たないのに対し、「クラッカー」は最初から「不正を行う者」の意味を持つという点にあります。ただ、こうした違いがあるにも関わらず、一般的には「クラッカー」の意味で「ハッカー」の語を使うことが多く、厳密に使い分けられていないのが現状です。
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