社会人のためのビジネス情報マガジン

  • フェイスブック
  • ツイッター
  • RSS

一般常識

「供奉(きょうほう)」「供奉(ぐぶ)」の意味と読み方の違い

「供奉(きょうほう)」「供奉(ぐぶ)」の意味と読み方の違い

「供奉(きょうほう)」「供奉(ぐぶ)」の意味と読み方の違い

「供奉」とは、「行幸や祭礼などの時にお供の行列に加わること」という意味の言葉です。
また、その人についても言い、「お供」と言い換えることもできます。「行幸」とは、天皇が皇居を出てよそへ行くことを指します。「陛下に供奉する」「供奉の列に加わる」「供奉の面々が揃う」のように使われます。
さらに、「供奉」には「内供奉の略」という意味もあります。こちらは仏教用語で、内道場(宮中の仏教施設)に奉仕する僧を指します。

「供奉」を「きょうほう」と読むのは、間違いです。「供」と「奉」の一般的な読み方からすれば「きょうほう」が自然ですが、この場合は当てはまりません。「供奉」の正しい読み方は、「ぐぶ」になります。
「供」は「神仏にそなえる」や「仕える、ともをする」を意味する漢字で、「きょう」という読みを持ちますが、同時に「く」または「ぐ」とも読まれます。一方、「奉」は「たてまつる」や「つかえる、つとめる」を意味する字で、「ほう」のほかに「ぶ」の読みも持ちます。「供」を「く」もしくは「ぐ」と読む例には、ほかに「供養(くよう)」「内供(ないぐ)」などがあり、「奉」を「ぶ」と読む例には、ほかに「奉行(ぶぎょう)」があります。

「供奉」という言葉は、歴史関連の文章ではたまに見られるものですが、現代ではほとんど使われる場面がありません。そのため、つい「きょうほう」となじみのある読み方をしてしまいがちですが、上記のように「ぐぶ」が正解になります。人前で「きょうほう」と読むと、間違いを指摘される可能性もあるので、気を付けましょう。

「供奉(きょうほう)」「供奉(ぐぶ)」の意味と読み方の違い

この記事が気に入ったら いいね!しよう

最新の情報をお届けします