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一般常識

「ご足労」「お手数」の意味と違い

「ご足労」「お手数」の意味と違い

「ご足労」「お手数」の意味と違い

社会人になると、他人に対しさまざまな気づかいの言葉を使うようになりますが、「ご足労」と「お手数」もそうしたものの一種です。どちらも相手に何かしてもらった際に使う言葉ですが、イメージが似ていることから、内容を混同してしまうケースも少なくありません。そうしたことのないように、それぞれの意味についてしっかり踏まえておきたいところです。

今回は、「ご足労」と「お手数」の意味や違いについて解説していきますので、両者を使い分けに悩んでいる方は参考にしてみてください。

「ご足労」

ご足労

「ご足労(ごそくろう)」とは、相手を敬って、その人にわざわざ来てもらったり、行ってもらったりすることを言う語です。「御足労」とも書きます。「ご(御)」は接頭語として尊敬の意を表し、「足労」は「足を使って移動する労力、疲れ」を意味します。
「ご足労をおかけしますが、何卒宜しくお願い申しあげます」「雨の中ご足労いただき、大変恐縮です」「当日はわざわざご足労くださるとのことで、誠にありがとうございます」のように使われます。

「お手数」との違いは、「相手にしてもらう行為の性質」にあります。「ご足労」の場合は、「移動」に際して使われるのが特徴です。相手にこちらへ来てもらったり、どこかへ行ってもらう時に使われる言葉で、文字通り「足を使うことへの労い」の意が込められています。また、使う対象が基本的に目上の人に限られる点も、「ご足労」の特徴になります。

「お手数」

お手数

「お手数(おてすう)」とは、相手の自分に対する尽力を、丁寧に表した言葉です。「御手数」とも書かれます。「お(御)」は、前述の「ご」と同じく尊敬を表す接頭語で、「手数」は「他人のために尽力すること」という意味の言葉になります。
「お手数をおかけてしてしまい、誠に申し訳ございません」「お手数ですが、折り返しのお電話をいただけますでしょうか」「お手数ではありますが、修整の上再提出お願い致します」のように使われます。

「ご足労」との違いは、上で述べたように、「相手にどういうことをやってもらうのか」という点にあります。「お手数」の場合は、移動ではなく、「作業」全般について言う点が特徴です。こちらのために、頭や手を使って何か手間のかかることをしてもらった時に、それに対し感謝と謝罪の意を込めて使われる言葉となっています。また、使うのは目上の人だけとは限らない点も、「ご足労」との違いになります。

「ご足労」「お手数」の意味と違い

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