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一般常識

「原料」「原材料」の意味と違い

「原料」「原材料」の意味と違い

「原料」「原材料」の意味と違い

「原料を輸入する」「加工食品の原料原産地」などのように、「原料」という言葉は普段から比較的目にする機会の多いものです。一方、これとよく似た言葉で、「原材料」というものも日常的によく聞かれるようになっています。この2つの言葉は、一見同じことを表しているようですが、実は微妙な違いがあり、厳密に使い分けることも可能です。では、具体的にどの点が異なるのでしょうか。

今回は、「原料」と「原材料」の意味や違い、使い分けのポイントについて解説していきたいと思います。

「原料」とは

原料

「原料(げんりょう)」とは、「ある物品を作るもとになる物」といった意味を表す言葉です。製品や食品などの物を作る時、そのもととして用いる物質を指します。「石鹸は天然油脂または脂肪酸を原料として作られる」「合成洗剤の原料は石油だ」などのように使われます。

「原料」の「原」の字は、「みなもと」や「はじめ」「起こり」といった意味を表します。「料」は、もともと「はかる」を意味する漢字ですが、この場合は「もとになるもの」の意味を表します。

「原材料」との違いは、「材料」を含まない点にあります。一般的には同じ意味で使われることも多い「原料」と「材料」ですが、細かい違いも存在します。「原料」は、物品が完成した際原形をとどめない物を指す点で、「材料」と使い分けられます。

「原材料」とは

原材料

「原材料(げんざいりょう)」とは、文字通り「原料」と「材料」を組み合わせて作った言葉で、双方を同時に指す際に使われます。「原材料の不足で、製造業は打撃を受けている」「原材料価格は世界的に高騰している」などのような使い方をされます。

「原料」と「材料」は、どちらも「製品などのもととなるもの」を意味する言葉ですが、前述のように細かい違いがあります。「材料」の場合、完成品の中で原形をとどめている物を指す点が特徴です。「原材料」は、そうした厳密な区別をつけることなく、製品のもととなるものをまとめて呼ぶ際に使用されるようになっています。

つまり「原料」と「原材料」は、製品などのもとになる物質である点で同様なものの、「原材料」には「材料(完成しても原形をとどめる物)」が含まれる点で区別できると言えます。

「原料」「原材料」の意味と違い

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