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「撃沈」「轟沈」の意味と違い

「撃沈」「轟沈」の意味と違い

「撃沈」「轟沈」の意味と違いとは

戦争に関する記述でよく目にする言葉に、「撃沈」「轟沈」というものがあります。これらはどちらも同じような場面で使われていますが、一体どの点に違いがあるのでしょうか。軍事用語に詳しくない人にとっては、なかなかわかりにくい問題です。

そこで今回は、「撃沈」と「轟沈」の意味や違いについて、詳しく解説していきたいと思います。

「撃沈」とは

撃沈

「撃沈」とは、軍事用語で「艦船を攻撃して沈めること」という意味の言葉です。敵の艦船に対し、砲撃や爆撃などの方法で攻撃してダメージを与え、これを沈没させることを言います。読み方は「げきちん」で、「空母1隻を撃沈した」「こちらの戦艦は、相手の攻撃によってすべて撃沈された」のように使われます。

「撃沈」の「撃」という字は、「車がぶつかり合う」「手」の象形から成り、「うつ」「たたく」「攻める」「襲う」などの意味を持ちます。一方「沈」の字は、「水」「人がまくらに頭をしずめる」の象形から成り、「水中にしずむ」を意味します。

「轟沈」との違いは、「沈み方は問わない」という点にあります。「轟沈」の詳しい内容については後述しますが、「撃沈」の場合、状況はともかく結果的に艦船が沈んだことを指す点が特徴です。

「轟沈」とは

轟沈

「轟沈」とは、軍事用語で「艦船が、砲撃や爆撃などの攻撃で瞬時に沈没すること」という意味の言葉です。読み方は「ごうちん」で、「敵艦2隻を轟沈」「駆逐艦3隻が轟沈した」のように使われます。

「轟沈」の「轟」の字は、「車」を3つ重ねた象形から成り、「多くの車のひびき=とどろき」や「程度がはなはだしいさま」を表します。「轟音」「轟々」などのように使われます。

「轟沈」は、「撃沈」の状況を詳しく表すために使い分けられる語です。そのため、「艦船が攻撃の結果沈む」という基本的な意味合いに違いはありません。ただ、「撃沈」が「沈没」という結果に重点を置くのに対し、「轟沈」は「短時間で沈んだ」という状況に重点を置くところが違いとなっています。旧海軍においては、「轟沈」は通常おおむね1分以内に沈んだ際に使われていました。