一般常識
「該当」と「当該」の違い
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該当と当該の違い
日本語には、似たような字面で意味を混同しやすい言葉がいくつかありますが、「該当」と「当該」の2つもその一種です。この2つは、同じ漢字を並べ替えた言葉ですが、意味や使い方は微妙に異なります。一体どういった違いがあるのか、使い分けに迷わないためにも用法をきちんと踏まえておきたいところでしょう。
そこで今回は、「該当」と「当該」の違いについて、詳しく解説していきます。
該当とは
「該当」を辞書で調べると、「ある一定の条件にあてはまること」「要件に適合すること」といった意味となっています。
「該」は、「あたる、あてはまる」または「その」といった意味を持つ漢字で、この場合は前者の意味になります。「当」も「あてはまる」といった意味合いを持ちますから、「該当」は同じ意味の漢字を連ねた熟語になります。
「該当」の具体的な使い方は、例えば「本件に該当するケース」「右に該当する事例」「この件は法律違反に該当する」「該当者は前へ」などとなります。いずれの場合においても、「あてはまる」という言葉と置き換えることができます。また、「該当する」と「する」を付けて使われることが多いのも特徴です。
「当該」との違いについては、以下で見ていきましょう。
当該とは
「当該」の辞書での意味は、「それにあたる」「当の」などとなっています。
この場合の「該」は「その」の意で、「当」は「あてはまる」を指しますから、「当該」は「それにあてはまる」を意味することになります。現在話題に上っていることがら、もしくはそれに直接関係する事項を指す時に使われる言葉です。
例えば、「当該項目について」という場合は、「今話題になっている、その項目について」という意味になります。
「該当」との主な違いは、使い方にあります。「当該」の基本的な使い方は、「当該事案」「当該人物」「当該列車」と、後ろに名詞をつなげるというものです。この点は、後ろに「する」をつけて使う「該当」との、大きな違いとなっています。
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