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一般常識

「風景」「景色」の意味と違い

「風景」「景色」の意味と違い

「風景」「景色」の意味と違い

「風景」という言葉は、「野山の風景」や「おだやかな風景」などのように、あるながめや情景を表現する際によく使われるようになっています。一方、これと非常によく似た使われ方をするのが、「景色」という言葉です。一見すると、どちらも全く同じ意味内容を表しているようですが、どこかに違いなどはあるのでしょうか。使い分けのポイントについて知りたい方も多いでしょう。

今回は、「風景」と「景色」の意味や違いについて解説していきますので、ぜひ参考にしてみてください。

「風景」とは

風景

「風景(ふうけい)」とは、「目に映る自然の様子」という意味の言葉です。「ながめ」や「風光」と言い換えることもできます。「目の前に広がる山岳風景に、思わず見入った」「窓の外の風景はとても牧歌的だ」「オーストラリア旅行で撮った風景写真を見せる」などのように使われます。

「風景」はまた、「ある場面の情景・ありさま」という意味も持ちます。この場合は、「一家団欒のなごやかな風景」「級友との別れの風景は、今も記憶に残っている」「都会では通勤ラッシュは日常の風景だ」のように使われます。

「風景」と「景色」の違いは微妙で、両者を言い換えられるケースが多いのは事実です。ただ、「風景」の場合は自然のながめ以外のものについても使える点で、「景色」と区別できます。

「景色」とは

景色

「景色(けしき)」とは、「鑑賞の対象としての自然界のながめ」を意味する言葉です。「眼下には雄大な峡谷の景色が広がっている」「昨晩の積雪のせいで、あたりは一面の雪景色だ」「紅葉の景色を写真に収める」などのように使われます。「景色」にはこの他に、「陶磁器の見どころの1つで、窯変などの不測の変化部分」という意味もあります。

「景色」は、「気色(けしき)」に由来する言葉です。「気色」には、「物事のようす」や「自然界のありさま」、「表情」、「態度」などの意味があります。

「景色」と「風景」は、上記のように言い換えられるケースが多いものの、使い分けのポイントも存在します。「風景」がさまざまな場面・情景に使えるのとは違い、「景色」は主に自然のながめに対し使われる点が特徴となっています。たとえば、「夫婦の仲睦まじい風景」とは言えても、「夫婦の仲睦まじい景色」とは言わないといった具合です。

「風景」「景色」の意味と違い

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