一般常識
「古本」と「古書」の意味と違い
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「古本」と「古書」の意味と違いとは
普段はあまり気にかけないものの、よく考えると違いが分からない言葉はたくさんあります。「古本」と「古書」も、そうしたものの一種でしょう。この2つの違いについて、詳しく言える人はそう多くないはずです。
では、これらは具体的にどのような点が異なるのでしょうか。今回はその点について探ってみたいと思います。
「古本」とは
「古本」の意味は、「読み古した本」というものです。「新本」の反対語で、長年にわたり繰り返し読まれた本や、すでに複数の人の手を渡っている本を言います。
読み方は、「ふるほん」で、「古本市場」「古本の山」のように使われます。
「古本」のもう1つの意味は、「時代を経た書物」というものです。こちらは刊行されてから大幅な年月が経っている本を指し、主に歴史的な価値のある書物について使われます。この場合は、「こほん」とも呼ばれます。
「古書」との違いはあいまいですが、一般的には次のような点で使い分けられることが多くなっています。すなわち、「古書」が一般書店では手に入れづらい本を指すのに対し、「古本」は単に読み古されるなどした本を指すという点です。
そのため、一般書店ではまだ新刊本として扱われている本でも、「古本」と呼ばれることはよくあります。
「古書」とは
「古書」とは、「昔の書物」という意味の言葉です。現在から見て遠い過去に作られた書物を言います。読み方は「こしょ」ですが、「いにしえぶみ」と読むこともあります。
「古書」のもう1つの意味は、「古本」と同じです。ただ、前述のように、一般的な使われ方には微妙な違いがあります。
「古書」が主に指すのは、すでに絶版となり、現在では入手が困難となっている希少な本についてです。「古本」とは違い、新刊本として扱われるような本を「古書」ということは、ほとんどありません。ただ、絶版から間もない本に関しては、「古本」と呼ばれることが多くなっています。具体的に「古書」と名がつくのは、古文書や古地図などの歴史的価値のある書物や、ISBNコードのない時代の本などです。
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