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一般常識

「吹く」「噴く」「拭く」の意味と違い

「吹く」「噴く」「拭く」の意味と違い

吹く・噴く・拭くの意味と違いとは

「吹く」と「噴く」は、いずれも「ふく」と読む漢字です。同じ読みの漢字はただでさえ紛らわしいものですが、これらは微妙に意味合いが似た部分もあることから、なおさら使い分けが難しくなっています。

そこで今回は、「吹く」と「噴く」の違いについて解説するとともに、「拭く」との違いについても説明していきますので、使い分けの参考にしてみてください。

吹くとは

吹く

「吹く」の意味合いは、多数あります。まず1つは、「風が動く」「風が通る」というもので、「冷たい北風が吹く」「すきま風が吹く」「木枯しが吹いた」のように使われます。もう1つは、「物の表面に粉などが生ずる」という意味合いで、この場合は「干し柿に粉が吹く」「緑青が吹いた短剣」のように使われます。

この他に他動詞として、「息を強く出す」「息を使って楽器を鳴らす」「草木が芽を出す」などの意味合いもあり、それぞれ「お茶を吹いて冷ます」「トランペットを吹く」「木々が芽を吹いた」のように使われます。
また、「ホラを吹く」のように、ありもしないことを言ったり事実を大げさに表現するという意味もあります。

「吹く」の「吹」という字は、「大きく口を開けた人」の象形から成っており、そこから「ふく」を表す漢字として成り立ちました。

「噴く」などとの違いについては、以下で見ていきましょう。

噴くとは

噴く

「噴く」は、辞書においては「吹く」と同じ意味合いの言葉となっています。しかし、実際の使われ方には多少の違いがあります。

「噴く」の表記が表すのは、主に「内部から液体や気体などが勢いよく出る/吹き出す」といった意味です。具体的には、「やかんから湯気が噴く」「クジラが潮を噴く」「汗が噴き出る」のように使われます。

「噴く」の「噴」という字は、「口」と「さかんに走る」の象形から成っており、「口からさかんに走り出る」を意味しています。そこから「ふきだす」を意味する漢字として成り立ちました。

このように、「噴く」は「気体などが勢いよく飛び出る」という意味でしか使われないという点が、「吹く」との違いとなっています。

拭くとは

拭く

「拭く」とは、布や紙などで物の表面をこすり、そこに付いていた汚れや水分などを取り去ることを意味します。「ぬぐう」と同じ意味の言葉です。「タオルで汗を拭く」「ふきんでテーブルの上を拭く」「こぼれたジュースをティッシュで拭く」のように使われます。

「拭く」の「拭」という字は、「手」と「縦横に糸を織る」の象形から成っています。そこから「手を縦横に動かす=ぬぐう」を意味する漢字として成り立ちました。

このように、「拭く」の意味合いは「布などで物の表面をぬぐう」ことに限定されており、「吹く」や「噴く」とは、使われ方がまったく違います。