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一般常識

「普段」「不断」の意味と違い

「普段」「不断」の意味と違い

「普段」「不断」の意味と違い

「普段」と「不断」は、どちらも「ふだん」と読む熟語です。「普段の心がけ」「不断の努力」などといった具合に、共に日頃から見かける機会が多くなっています。しかし、どの点に違いがあるかということになると、詳しく説明できる人はそう多くないでしょう。一体この2つの言葉は、それぞれどういった意味を表しており、どの点で区別できるのでしょうか。

今回は、「普段」と「不断」の使い分け方について知りたいという人のために、これらの意味や違いについてわかりやすく説明していきたいと思います。

「普段」とは

普段

「普段」とは、「いつも同じようであること」「日頃」という意味の言葉です。日常と何ら変わりのないさまや、いつもそうであることについて言います。類語には、「平素」や「常日頃」などがあります。「彼女は普段の心がけが良いので、非常時にも慌てることがない」「普段運動を怠けているから、いざという時に体が動かないんだ」「普段ならこの時間はまだ寝ている」のように使われます。

「不断」との違いは、意味が限定されるところにあります。「不断」は後述するように、「日頃」を含めて複数の意味を持ちますが、「普段」の場合はそれ1つしかありません。

「普段」の表記は当て字で、本来は「不断」と書かれます。しかし、現在「日頃」の意味を表す場合は、「普段」の表記を使うのが一般的となっています。

「不断」とは

不断

「不断」には、上で述べたように、いくつかの異なる意味があります。1つは「途絶えないで続くこと」というもので、「不断の努力を重ねる」「トレーニングを不断に行う」のように使われます。また、「決断力に乏しいこと」の意味もあり、この場合は「優柔不断」のように使われます。3つ目は「日常のこと」というもので、こちらは1つ目の意味から派生しました。「不断から酒はほとんど飲まない」のように使われます。

このように、もともと「ものごとが絶えないこと」の意味で使われていた「不断」に、後で「日頃」の意味が派生して、そこへ「普段」の表記があてられるようになったというのが経緯です。前述した通り、現在「日頃」の意味では「普段」を使うという形で「不断」とは使い分けられるのが一般的ですが、「不断」と書いても別に間違いではありません。

「普段」「不断」の意味と違い

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