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「ファシリテーター」の意味とは?使い方や例文
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「ファシリテーター」の意味とは?使い方や例文
ビジネス用語にはさまざまなカタカナ言葉があふれていますが、その1つに「ファシリテーター」というものがあります。会議などの場で重要な役割を担う人のことですが、具体的に何をするかについては、よく知らないという人も多いでしょう。
そこで今回は、「ファシリテーター」という言葉の意味や役割、使い方などについて、詳しく解説していきたいと思います。
「ファシリテーター」の意味
「ファシリテーター」とは
ビジネスシーンで使われる「ファシリテーター」とは、分かりやすく言えば、「会議や研修などの場における進行役」という意味の言葉です。数人が集まって討議などを行う場において、参加者が議論しやすいよう話を整理したり、あるいは質問を投げかける、発言を促すといったサポート的な役割を担う人を言います。
「ファシリテーション」の意味と歴史
「ファシリテーター」の説明で欠かせないのが、「ファシリテーション」という概念です。「ファシリテーション」とは、会議や研修、ミーティングなどの集まりにおいて、良い結果が得られるようにその活動をサポートする手法を指します。問題解決に向けて参加者が意見を一致させたり、あるいは相互理解を深めるといった成果を導くため、それらの活動のサポートをすることが、「ファシリテーション」にあたります。「ファシリテーター」は、この手法の一環として置かれる存在にあたります。
もともとはアメリカで生まれた考えで、最初は学校教育や市民活動などの場で用いられていました。こうした場では、参加者間に知識や立場などの面でへだたりが見られたことから、そうしたギャップを埋めるための手法として「ファシリテーション」が活用されました。やがてその効果がビジネスシーンでも認知され、会議等の場面で取り入れられるようになると、日本でも1990年代後半から浸透していったという経緯があります。
「ファシリテーター」の由来
「ファシリテーター」という言葉は、英語の「facilitator」をカタカナ化したものです。「facilitator」は「促進剤」の意味を持ちますが、ビジネスシーンで使われる場合は「(会議などを)円滑に進める人」の意味になります。ちなみに「facilitation」の場合は、「容易にすること」「促進」といった意味になります。
「ファシリテーター」の使い方・例文
上では「ファシリテーター」の意味について見ましたが、具体的な使い方についても知りたいところです。この項目では、「ファシリテーター」の用法を例文を挙げつつ見ていきましょう。
例文:「ファシリテーターは、常に中立な立場を守らなくてはならない」
例文:「ファシリテーターは、参加者の積極的な発言を促す点で、単なる司会とは異なる」
例文:「ファシリテーターの適切な舵取りによって、会議がスムーズに進行した」
「ファシリテーター」の役割と必要なスキル
「ファシリテーター」の大まかな役割についてはすでに見ましたが、具体的にはどのようなことを行うのでしょうか。ここでは「ファシリテーター」の具体的な役割や、求められるスキルについて見ていきましょう。
「ファシリテーター」の役割
「ファシリテーター」の主要な役目は、前述のように「会議を円滑に進める」ことにあります。それに伴い、会議では主に、進行役としての役割を果たすことになります。具体的には、「各参加者の意見を分かりやすく要約して、他の参加者の理解を助ける」「発言の少ない人に意見を促して、発言者が偏らないよう注意する」「参加者の発言中は相槌を打つなどして、話しやすい空気を作る」といった役割を担います。もちろん、議論の方向性がずれていきそうな場合は、適切な軌道修正を行います。この際、「ファシリテーター」自身は自らの意見を述べたりせず、あくまでサポート役として中立な立場を貫くことが肝心になります。
このほかに、会議前に参加者へ議題の周知をしたり、話し合いのルールを確認し、それを順守させるといったことも、「ファシリテーター」の役割になります。
「ファシリテーター」に必要なスキル
「ファシリテーター」に求められるスキルには、以下のようなものがあります。すなわち、「その場の雰囲気を的確に読むことができる」「参加者の話を否定せず、積極的に耳を傾けられる」「意見を喚起したり、考えやすくするための質問ができる」「内容を簡潔にまとめて記録できる」「内容を論理的に要約し、結論につなげられる」といったスキルです。また、時間をうまくコントロールできるスキルなども必要になります。
最後に
以上、「ファシリテーター」の意味や使い方などについて、例文を挙げつつ紹介してきました。
このように、「ファシリテーター」は「会議などの集まりにおいて、円滑に進行できるよう場の舵取りをする人」を指し、「ファシリテーション」と呼ばれる手法の一環として置かれます。司会者のような役割を担いますが、参加者が積極的に討議できるようサポートすることに主眼を置く点で、単なる司会とは異なります。この点はよく踏まえておきましょう。
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