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一般常識

「言い訳」「説明」「理由」「弁明」「弁解」「意見」「反論」の違い

「言い訳」「説明」「理由」「弁明」「弁解」「意見」「反論」の違い

言い訳・説明・理由・弁明・弁解・意見・反論の違いとは

言葉には、似た印象ながら意味が微妙に違うというものがたくさんあります。考えや意見を述べる際に使われる言葉にも、「説明」や「弁明」などさまざまなものがありますが、それぞれの違いを説明するのはなかなか難しいところです。

そこで今回は、「言い訳」「説明」「理由」「弁明」「弁解」「意見」「反論」という7つの言葉について、それぞれの意味や違いを詳しく解説していきます。

言い訳とは

「言い訳(いいわけ)」を辞書で引くと、「筋道を立ててものごとを説明すること・解説」「過失や失敗などを詫びること・謝罪」といった意味の他に、「自分の言動を正当化しようとして、事情の説明に努めること」といった意味も載せられています。

一般的に使われる際の「言い訳」は、最後の意味合いのものがほとんどでしょう。つまり、何か失敗やトラブルを起こした時、素直に謝ろうとせずに、自分の行為を正当化するための言辞ばかり述べ立てる際に使われる言葉です。責任が自分だけに降りかかるのを避けようと、何とかして他の事情を相手へ印象付けたい、という意識が見える場合の表現となっています。意味の近い言葉としては、「弁解」があります。

「説明」や「理由」などとの違いについては、以下で見ていきましょう。

説明とは

「説明(せつめい)」とは、「説き明かす」と書くように、あるものごとについて、その内容や仕組みがよくわかるように話して聞かせることを意味します。「説く」は「話す」「告げる」などの意味があり、「明」は「はっきりさせる」「あきらかにする」といった意味があります。「事情を説明させてください」「操作法について説明します」のように使います。

「説明」と「言い訳」との違いは、客観か主観かという点にあります。一般的には、「言い訳」は主観的な責任回避のための言説であり、「説明」は、客観的に筋道立った物言いであるという理解がされています。

理由とは

「理由(りゆう)」とは、「ものごとがなぜそうなったのかの、またものごとをなぜそう判断したのかの根拠」といった意味の言葉です。「わけ」や「子細」「事情」といった言葉でも表されます。「理」は「ものごとの正しい順序」を表しており、「由」は「よりどころ」「いわれ」などの意味があります。

「理由」のもう1つの意味として、「言い訳」「口実」といったものも辞書に記載されています。ただ、一般的に使われる際には、この2つには違いがあります。「言い訳」があくまで自己を正当化し、ミスをごまかそうとする行為であるのに対し、「理由」はミスを認めた上で、そのわけを説いて述べる際に使われることが多くなっています。また、聞かれずに自分から言うものを「言い訳」、聞かれたことに対し述べるのが「理由」という区別の仕方もあります。

弁明とは

「弁明(べんめい)」とは、「事情などについて説明し、はっきりさせること」や、「他人からの非難などに対し、申し開きをすること」といった意味の言葉です。「弁」は「説く」「語る」などの意で、「明」は「あきらかにする」といった意味があります。一般的によく使われるのは、「非難に対しての申し開き」の方の意味合いになります。具体的には、「当時の行動について弁明します」といった風に使われます。

「弁明」は「言い訳」とよく似た言葉ですが、ニュアンスには違いがあります。「言い訳」のような責任逃れのニュアンスは薄く、起こったことをそのまま伝えようという意図の場合に使われるようになっています。

弁解とは

「弁解」の「弁」は、前にも触れたように「説く」などの意味があります。「解」は「解き明かす」という意味で、文字から見ると「弁明」と変わらないように見えます。しかし、2つの意味は同じではありません。「弁解」は辞書によると、「言い訳をすること」とあります。つまり、これも前述のように、意味としては「言い訳」とほとんど違いがないと言えます。「弁明」は上記のように、自分の立場を正しく説明するという意味であり、「弁解」とはニュアンスがはっきり異なります。使い方としては、「弁解の余地はない」などとなり、「言い訳」よりもあらたまった表現となっています。

意見とは

「意見」とは、ある問題に対するその人の考えや主張、心に思うことといった意味の言葉です。「意見」の「意」と「見」は、どちらも「考え」「思い」という意味を持っています。「自分の意見を述べる」「何も意見がない」などのように使います。また、「彼に少し意見しておいた」などのように、相手の非を諫めるような意味合いで使う場合もあります。

このように、「意見」はその人の主観的な考えを言葉にして表す場合に使われます。この点で、客観的な事実の表明である「説明」とは大きな違いがあります。また、「言い訳」や「弁明」「弁解」は自分の立場に対してのみ使われますが、「意見」はそれに限らず、無関係の他人やことがらについても使うことができます。

反論とは

「反論」とは、相手の出した意見や考えに、反対の意見を述べることを意味する言葉です。「論」は「ものごとに対する考え方」といった意味の漢字で、「反」は「かえす」といった意味があります。議論の過程の1つであり、相手と立場が違うことを、言葉で示すことを言います。「彼の主張には反論の余地がない」「その批判に対しては反論がある」などのように使われます。

「反論」は、前述のように「意見」を交わし合う議論において使われます。つまり、「反論」は「意見」の一種だという言い方ができます。この点で、個人的な立場の正当化である「言い訳」や「弁解」などとは、意味に大きな違いがあると言えます。