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「エシカル」「サステナブル」「SDGs」の意味と違い

「エシカル」「サステナブル」「SDGs」の意味と違い

「エシカル」「サステナブル」「SDGs」の意味と違い

環境問題や社会問題が深刻さを増す中で、近年盛んに注目されるようになった言葉がいくつかあります。「エシカル」「サステナブル」「SDGs」の3つも、そうしたものの一種です。これらはどれも同じような状況で登場するようになっていますが、正直今ひとつ違いなどが分からないという人も多いでしょう。

そこで今回は、「エシカル」「サステナブル」「SDGs」の使い分け方が知りたいという人のために、これらの意味や違いについて詳しく解説していきたいと思います。

「エシカル」とは

エシカル

「エシカル」とは、英語の「ethical」という単語をカタカナに置き換えた言葉です。「ethical」は「倫理的な」「道徳上の」といった意味を持つ単語で、法律に明記されていなくても、多数の人にとって正しいと感じられる社会的規範などについて言います。現在では、「人間や地球環境、地域社会などに配慮した思考や行動」といった意味で使われることが多くなっています。「エシカル消費」「エシカルファッション」などのように使われます。

「サステナブル」との違いは、「どの面に焦点を当てた言葉か」という点にあります。「サステナブル」が後述するように、「持続性」を最も重視しているのに対し、「エシカル」は「倫理」や「良識」に重きを置いている点が特徴です。

「サステナブル」とは

サステナブル

「サステナブル」とは、英語の「sustainable」をカタカナ化した言葉です。「sustainable」の本来の意味は、「支持できる」「持続できる」といったものですが、現在使われている文脈だと、「地球環境の保全と経済成長の両方を成立させ、安定的な社会づくりを目指す」といった意味合いを持たせるのが通常です。「サステナブルな社会」「サステナブルな生活」のように使われ、「サスティナブル」と表記されることもあります。

「サスティナブル」と「エシカル」は互いに関連した言葉で、どちらも同じような場面で登場します。ただ、前述のように「エシカル」が「環境や社会を大事にする」という倫理面に比重を置いているのに対し、「サステナブル」は「環境などに負荷をかけずに維持できる社会づくり」という持続可能性を重視している点に違いがあります。

「SDGs」とは

SDGs

「SDGs」とは、「Sustainable Development Goals」の略称で、日本語では「持続可能な開発目標」と訳されます。「SDGs」の読み方は、「エス・ディー・ジーズ」です。2030年までに持続可能でより良い世界の実現を図るための目標で、2015年9月の国連サミットにおいて採択されました。「飢餓をゼロに」などの17のゴールと、それら各ゴールの達成に向けた169のターゲットから構成されています。

「SDGs」は言葉の通り、「サステナブル」と基本的な方向性は同じです。どちらも「持続可能な社会づくり」を意味する点で違いはありませんが、「SDGs」は国連によって決められた具体目標である点が特徴になります。対する「サステナブル」は、一般的な理念にあたる言葉なので、「SDGs」は「サステナブル」に包括されると言うことができます。

「エシカル」「サステナブル」「SDGs」の意味と違い

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