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一般常識

「役務(やくむ)」「役務(えきむ)」の意味と読み方の違い

「役務(やくむ)」「役務(えきむ)」の意味と読み方の違い

「役務(やくむ)」「役務(えきむ)」の意味と読み方の違い

「役務」という熟語は、社会人なら時折見かけるものでしょう。資料や契約書など、さまざまな場面に登場しますが、かなり堅い表現ということもあり、なんとなくの意味しか分からないということになりがちです。読み方についても、「やくむ」と読むべきか、「えきむ」と読むべきかで迷うケースが多くなっています。

今回は、「役務」の正しい意味や読み方について解説していきますので、この言葉についてきちんと知りたいという方は、参考にしてみてください。

役務(やくむ)

「役務」とは、「公事の労役のつとめ」という意味の言葉です。公的な仕事や、また他人のために行う労働についても言います。ビジネスシーンにおいては、通常「サービス」の意味で使われます。

「役務」を「やくむ」と読むのは、間違いです。正しい読み方は、後述するように「えきむ」になります。「役」の字には「やく」という読みがありますが、この場合はそのように読まれません。「役(やく)」と読むのは、「役目(やくめ)」や「役割(やくわり)」、「役所(やくしょ)」といった熟語や、「お目付け役」などの語の場合となっています。

「役務」を「やくむ」と発音すると、相手を混乱させたり、場合によっては意味が通じない場合もあるので要注意です。また、漢字入力の際も、「やくむ」だと他の語に変換されるので気を付けましょう。

役務(えきむ)

「役務」とは、上で述べたように、「公的な仕事」という意味の言葉です。ビジネスの世界においては、主に「サービス」の意味で使われており、「役務商標(サービスマーク)」や「役務賠償(相手に与えた損害に対して、技術や労務を提供することで行う賠償)」のように使用されます。ちなみに法律における「役務」と「商品」の違いは、「商品」が「有体動産」であるのに対し、「役務」は「無体物(形の無い物)である労務・便益」を指す点にあります。たとえば、飲食店内で客のカップにコーヒーを注いで提供することなどが、「役務」にあたります。

これも前述したように、「役務」の正しい読み方は、「えきむ」になります。「役(えき)」の語には、「人民を強制して公用に使うこと」や「割り当てられた務め」の意味があり、「使役(しえき)」や「労役(ろうえき)」などの場合と同様の意味合いになります。

「役務(やくむ)」「役務(えきむ)」の意味と読み方の違い

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