一般常識
「鋭気(鋭気を養う)」「英気(英気を養う)」の意味と違い

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鋭気(鋭気を養う)・英気(英気を養う)の意味と違い
「“えいき”を養う」という言い方は、日常でもよく耳にします。この「えいき」を漢字で表す場合、どんな表記を用いるでしょうか。おそらく、「鋭気」と「英気」を両方使っている人も多いでしょう。しかし本来の使い方では、「養う」という表現はこのうち1つしか当てはまりません。果たして「鋭気」と「英気」にはどういった意味の違いがあるのか、それについて詳しく解説していきたいと思います。
鋭気(鋭気を養う)とは
「鋭気」とは、「するどい気性」という意味の言葉です。何かに立ち向かう旺盛な気迫や、勢いにあふれた意気込みを言います。使い方は、「鋭気に満ちたまなざし」「敵の鋭気をくじく」などのようになります。
「鋭気」の「鋭」は「人のこころを刺すような勢いの激しさ」を表し、「気」は「こころなどの状態や動き」を表しています。
「英気」との違いで言えば、「休むことで養えるかどうか」という点がポイントになります。
「鋭気」の場合は気性や意気込みといった、純粋な精神面の強度を表しており、寝たり食べたりしても簡単に回復できるものではありません。そのため、「鋭気を養う」という言い方は、本来は間違いということになります。
英気(英気を養う)とは
「英気」の意味は、主に2つあります。1つは「気力」や「元気」といったもので、いきいきと働こうとするやる気を指します。もう1つの意味合いは「すぐれた才気や気性」というもので、他人に勝る気質を持つことを指します。
「英気」の「英」は、「すぐれている」「ひいでている」を意味しています。
「鋭気」との違いで言うと、上記のように「休息で回復できるか」という点がカギになります。「英気」は「気力」や「元気」といった、体力と密接に関係する精神力について示しています。そのため、食事や睡眠といった休息で、ある程度回復することも可能になります。ですから、「英気を養う」という言い方が成り立つわけです。
ただ、「鋭気を養う」という表現も以前から使われており、一概に間違いというわけではありません。
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