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一般常識

「洞察力」「観察力」「推察力」の意味と違い

「洞察力」「観察力」「推察力」の意味と違い

「洞察力」「観察力」「推察力」の意味と違いとは

「ものを見る力」といった意味合いの言葉はいろいろありますが、「洞察力」「観察力」「推察力」の3つもその一種です。それぞれの意味合いについては何となくわかるものの、詳しい違いとなると、うまく説明できない人がほとんどでしょう。果たしてこれらの言葉は、具体的にどういった意味を持つのでしょうか。

今回は、「洞察力」「観察力」「推察力」の詳しい意味や違いなどについて解説していきたいと思います。

「洞察力」とは

洞察力

「洞察(どうさつ)」とは、「ものごとを観察して、その本質や奥底にあるものを見抜くこと」という意味の言葉です。つまり「洞察力」は、「ものごとを見て、その隠された真実などを見抜く力」といった意味合いであることになります。
「彼は洞察力にすぐれた人物だ」「彼女の洞察力は、その人の知られたくない気持ちもあぶり出してしまう」のように使われます。

「洞察力」の「洞」は、「木や岩などのうつろになった部分(ほら)」を意味する漢字ですが、「見通す」「先まで見る」の意味合いもあります。一方「察」の字は、「よく見てしらべる」の意味を持ちます。

「洞察力」の特徴は、「隠された部分まで見極める」という点にあります。この点は、後述する「観察力」との違いになります。

「観察力」とは

観察力

「観察(かんさつ)」とは、「ものごとの状態や変化などを、注意深く客観的に見ること」という意味の言葉です。つまり「観察力」は、「ものごとを注意深く見る能力」といった意味合いを持つことになります。「もう少し観察力を養うべきだ」「刑事の観察力をあなどってはいけない」のように使われます。

「観察力」の「観」の字は、「こうのとり」や「目」などの象形から成っています。これは「こうのとりのように目を大きく開いてよくみる」ことを表しており、そこから「細かく見る」の意味を持つようになりました。

「洞察力」との違いは、「目に見える部分にのみ注目する」という点にあります。顔色などの具体的な細部にまで気づけることが「観察力」で、その背後にある感情などに気付くのは、「洞察力」になります。こうした点は、両者の使い分けのポイントとなります。

「推察力」とは

推察力

「推察(すいさつ)」とは、「ものごとの事情や他人の感情などについてあれこれ考えをめぐらすこと」という意味の言葉です。つまり「推察力」とは、「目につかない事情や人の気持ちなどに思いをめぐらす能力」を指すことになります。「彼女は持前の推察力で、友達の気持ちを思いやった」のように使われます。

「推察力」の「推」は、「前へ押す」を意味する漢字ですが、「おしはかる(見当をつける)」の意味もあります。

「推察力」は、目に見えないものを対象とする点では、「洞察力」と違いはありません。ただ、「洞察力」が「本質を見抜く力」といった意味で使われるのに対し、「推察力」は「事情や感情を推し量る」という意味で使われる点が違います。「推察力」に比べると、一般的には「洞察力」の方がより上の力というニュアンスがあります。