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一般常識

「同級生」「同期生」「同窓生」の意味と違い

「同級生」「同期生」「同窓生」の意味と違い

「同級生」「同期生」「同窓生」の意味と違い

学校や会社などの集団の中で、自分と近い立場にある者を指す場合、「同級生」「同期生」「同窓生」という3つの言葉がよく使われます。これらの言葉は、どれも似たようなイメージを持つことから混同されて使われがちですが、本来の意味合いは明確に異なっています。では、具体的にどの点に違いがあるのでしょうか。

今回は、「同級生」「同期生」「同窓生」の意味や違いについて解説していきますので、これらの使い分け方が知りたいという人は、参考にしてみてください。

「同級生」

同級生

「同級生(どうきゅうせい)」とは、「同じ学級の生徒・学生」という意味の言葉です。「クラスメート」と同じ意味になります。「同級生の中ではA君と一番仲が良い」「中学時代の同級生のことは、いまだによく覚えている」のように使われます。

また、「同級生」という言葉は、「学年が同じ生徒・学生」を指して使われる場合もあります。本来は「クラスメート」を指すため、クラスが違う場合は当てはまりませんが、「級」を「学年の等級」と解釈すれば、この意味も成り立ちます。この場合は、「最近知り合った人が同級生だと分かり、急に親近感が湧いてきた」のように使われます。

「同期生」「同窓生」との違いは、「学級・学年が同じであること」が条件となる点にあります。詳しい相違点については、この後説明しましょう。

「同期生」

同期生

「同期生(どうきせい)」とは、「同じ年度に入学または卒業した学生」もしくは「入社年度が同じ人」という意味の言葉です。狭い意味では、一般に同じ学校や会社の者のみに対して使われますが、広い意味では「時期が同じ」という点を重視して、別の学校・会社の者に対しても使われます。「わたしとBは、共に○○大学平成25年度入学の同期生だ」「同期生のCとは、訓練校を出て以来会っていない」「同期生には仲間意識もあるが、それ以上にライバルでもある」のように使われます。

「同級生」との違いは、「クラス」や「学年」などの概念は無関係である点にあります。「同級生」は「クラスや学年が同じであること」が条件となりますが、「同期生」の場合は、「入学や卒業、入社の年度が同じであること」のみが条件となっています。

「同窓生」

同窓生

「同窓生(どうそうせい)」とは、「同じ学校の出身者」という意味の言葉です。また、同じ師の下で学んだ人に対しても言います。「Dとは××小学校の同窓生で、学年はわたしの方が2つ上になる」「△△中学3年2組の同窓生が久しぶりに集まった」「20代で会社を起こしたEは、同窓生の中で一番の出世頭だ」のように使われます。「同窓生」の「窓」の字は、この場合「勉強する場所」を意味しています。

「同級生」との違いは、「学年が同じかどうかは問わない」点にあります。「同級生」は同じ学級・学年の者でないと使えませんが、「同級生」は出身校や学んだ先生が同じであれば、学年が違っても使うことができます。一方「同期生」とは、「別の学校の者に対しては使われない」という点で区別できます。

「同級生」「同期生」「同窓生」の意味と違い

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