一般常識
「立つ」と「建つ」の意味と違い

スポンサーリンク
「立つ」と「建つ」の意味と違い
「たつ」と読む漢字は数多くありますが、「立つ」「建つ」もそれに含まれます。これらは読みだけでなく、語源も同じですが、実際の使い方には違いがあります。そうした違いは知っているようでも、説明しようとすると意外に難しいものです。
そこで今回は、「立つ」と「建つ」の意味と違いについて、詳しく解説したいと思います。
立つとは
「立つ」とは、「まっすぐに起き上がる」という意味の言葉です。寝そべったり座ったりしていたひとが、地面に対し垂直に足と腰を伸ばし、体を起こすことを言います。「足を踏みしめて立つ」「演台の上に立つ」のように使われます。また、「その場を立ち去る」という意味合いもあり、この場合は「怒って席を立つ」「彼は今トイレに立った」のように使われます。
このほか、「教壇に立つ」「打席に立つ」のように「活動の場につく」という意味合いや、「面目が立つ」のように「体面が保たれる」という意味合いなどもあります。
「立つ」の「立」という字は、「線の上に立つ人」を表しています。そこから「たつ」を意味する漢字として成り立ちました。
「建つ」との違いについては、以下で見ていきましょう。
建つとは
「建つ」の主な意味合いは、「建物などが作られる」ということです。ビルや家屋といった、人工的な建造物が作られることを指します。「鉄骨造の家が建つ」「5階建てのマンションが建つ」「立派な市民ホールが建った」「ここには創業者の銅像が建つ予定だ」のように使われます。
「建つ」の「建」という字は、「のびる」と「筆」の象形から成っています。これは「のびやかにたつ筆」を表しており、それから転じて「(家などが)たつ」を意味するようになりました。
「立つ」と「建つ」は、前述のように同じ語源から来ている言葉ですが、意味合いはまったく違います。「立つ」は「人がまっすぐ身を起こす」ことなどを指すのに対し、「建つ」は、「建物が建造される」ことにしか使われないようになっています。
この記事が気に入ったら
いいね!しよう
- 最新の情報をお届けします
- Tweet Follow @b_textbook
その他おすすめのコンテンツ一覧
-
一次元・二次元・三次元・四次元・五次元の違い
-
「信用」と「信頼」の違い
-
元・基・下の使い方の違い
-
「動線」と「導線」の違い
-
生む(生まれる)・産む(産まれる)の違い
-
「夫」「主人」「旦那」「亭主」の意味と違い
-
「尋ねる」「訪ねる」「訊ねる」の意味と違い
-
「蘇る」と「甦る」の意味と違い
-
「ください」と「下さい」の正しい使い分け方と違い
-
「つまずく」と「つまづく」の意味と違い
-
「変える」「替える」「代える」「換える」の意味と違い
-
「年度」「年次」「年時」の違い
-
「一人称」「二人称」「三人称」の意味と違い
-
「宜しく」と「よろしく」の正しい使い分け方と違い
-
ホールディングスとは(持株会社とは)?メリットとデメリット9選
-
高級寿司屋のマナーと正しい食べ方34選
-
全20種類!○○世代一覧
-
民主主義・資本主義・社会主義・共産主義の違い
-
「いただく」と「頂く」の正しい使い分け方と違い
-
「早急(そうきゅう)」と「早急(さっきゅう)」の意味の違いと読み方
-
朗報・悲報・吉報・凶報・訃報・速報の違い
-
「毎週」「隔週」「各週」の意味と違い
-
アラサー・アラフォー・アラフィーは何歳から何歳まで?
-
早生まれと遅生まれの意味と違い!メリットとデメリット15選