一般常識
「電気」「電機」「電器」の意味と違い

スポンサーリンク
電気・電機・電器の意味と違い
「でんき」という言葉には、いくつかの異なる表記があります。すぐに思い浮かぶのは「電気」でしょうが、その他に「電機」や「電器」といったものもあります。この3つの表記には、一体どういう違いがあるのでしょうか。正しく使い分けられるよう、それぞれの意味合いをしっかりつかんでおきたいところです。そこで今回は、「電気」「電機」「電器」の意味と違いについて紹介していきます。
電気とは
「電気」の意味は、いくつかあります。1つは、「摩擦電気や放電、電流などの現象」というものです。また、それらの主体である電荷や電気エネルギーも指します。この意味合いは、英語では、「electricity」となります。「電気現象」「電気工学」のように使われます。
もう1つの意味合いは、「電灯」と同義のものです。電気を用いて明かりをつける器具を、「電気」と呼ぶことがあります。「電気をつける」「電気が消えている」のように使われます。
そしてさらにもう1つは、「電力」の意味合いです。この場合は、「電気を引く」「電気料金」などのように使います。
「電気」という言葉は日本語にはなく、はじめはオランダ語由来の「エレキテル」「エレキ」が使われていました。その後、中国から「電気」の表現が輸入され、明治の中頃に一般化したという経緯があります。
「電機」などとの違いについては、以下で見ていきましょう。
電機とは
「電機」とは、「電力で動かす機械」を意味する言葉です。電力は「電気」が仕事をする力(エネルギー)のことで、電灯やモーターといった器具を動かす際の力の大きさを指しています。「電気エネルギー」や「電灯」「電力」は指しませんから、「電気」とは意味合いが違います。
「電機」は、「電器」との使い分け方が問題となります。一般的には、比較的規模の大きい機械を「電機」と呼ぶとされていますが、これはあいまいな分け方であり、あまり適切ではありません。より好ましいとされる分け方は、「電機=機械・装置と捉えられるもの」として区別する方法です。例えば電動機(モーター)は、一般的に機械と捉えられるため、「電機」と呼ぶことができます。
「電器」の定義や違いについては、下で説明しましょう。
電器とは
「電器」とは、「電力を用いて動かす器具」という意味の言葉です。基本的な意味合いは「電機」と違いありませんが、「動かす物」の定義で微妙に異なっています。
「電機」が指すのは、上記のように「機械・装置」と捉えられるものです。「機械」の定義は、一般的には「動力を用いて操作する装置」となっています。それに対し「電器」は、「器具・道具」と捉えられるものを指します。「器具」とは、比較的簡単な仕組みの機械や道具類のことです。具体的に言えば、加湿器や炊飯器といったものが、「電器」になります。また、掃除機なども一般的に「器具」と認識されるため、「機」の字がついていても「電器」に当てはまります。

この記事が気に入ったら いいね!しよう