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一般常識

「電気製品」「電化製品」「家電製品」の意味と違い

「電気製品」「電化製品」「家電製品」の意味と違い

「電気製品」「電化製品」「家電製品」の意味と違い

電気を利用する品物を指して言う場合、いくつかの種類の言葉が使われます。「電気製品」「電化製品」「家電製品」の3つは、そうした名称の代表例でしょう。これら3語は何気なく使われることが多く、あまり違いは意識されませんが、実は細かい定義の差が存在しています。では、具体的にどのような点で区別されるのでしょうか。

今回は、「電気製品」「電化製品」「家電製品」の意味と違いについて解説しますので、これらを使い分ける際の参考にしてみてください。

「電気製品」

電気製品

「電気製品(でんきせいひん)」とは、「電気」と「製品」の2語をつなげた熟語になります。「電気」は「電荷の移動などで起こる物理現象」を、「製品」は「ある原料から作った販売物」を指しますが、「電気製品」とつなげて言う場合には、「電力を扱う製品すべて」の意味になります。

具体的に「電気製品」に相当する物は、インターホンやキャッシュレジスター、精米機、スピーカー、トランシーバー、生ごみ処理機、マッサージチェアなど多岐に及びます。

「電気製品」と「電化製品」の違いは微妙ですが、意味の重点の置きどころが異なります。「電化製品」については後述しますが、「電気製品」の場合は技術進歩などは関係なく、単に「電力を用いる製品の総称」である点で使い分けられます。

「電化製品」

電化製品

「電化製品(でんかせいひん)」もまた、「電化」と「製品」をつなげた熟語です。「電化」とは、「熱・光・動力などを、電力を利用することでまかなうようにすること」や「生活に各種の電気器具を取り入れること」を意味する言葉ですが、「電化製品」という場合は、「技術進歩により電気式に変わったもの、かつて手作業だったのが電化されたもの」を指すようになっています。

「電化製品」の例として挙げられる物には、冷蔵庫や洗濯機、電気絨毯、電気ポット、電気コンロ、アイロン、置時計などがあります。

このように、「電化製品」と「電気製品」の違いは、「進歩」や「変化」という視点の有無に求められます。「電力で動く製品の総称」でしかない「電気製品」に対し、「電化製品」は「(電気の導入で)かつてとは様式が変わった製品」の意味合いを含む点が特徴です。

「家電製品」

家電製品

「家電製品(かでんせいひん)」とは、「家庭用電化製品」の略語です。その名の通り、「主に家庭で使用するために作られた電化製品」を指します。「小型家電製品」「大型家電製品」などのように区別されることもあります。

「家電製品」に該当する品としては、冷蔵庫、食器洗い乾燥機、換気扇、オーブントースター、電子レンジ、扇風機、エアコン、電気カミソリ、ヘアドライヤーなどが挙げられます。そのほか、携帯電話(スマートフォン)やパソコンなども「家電製品」に含めることができます。

「電気製品」「電化製品」との違いにあたる「家電製品」の特徴は、「家庭向け」と対象を限定している点にあります。キャッシュレジスターは「電気製品」「電化製品」に該当しますが、一般に「家電製品」とは呼びません。一方冷蔵庫は、3つのうちいずれにも当てはめることができます。

概念的な範囲で言えば、「電気製品」に「電化製品」が含まれ、さらにその中に「家電製品」が含まれると説明することも可能です。

「電気製品」「電化製品」「家電製品」の意味と違い

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