社会人のためのビジネス情報マガジン

  • フェイスブック
  • ツイッター
  • RSS

一般常識

「断絶」「断交」の意味と違い

「断絶」「断交」の意味と違い

「断絶」「断交」の意味と違い

「断絶」という言葉は、「お家断絶」や「親子間の断絶」などのように、さまざまな場面で耳にするものです。一方、この「断絶」と響きの似た言葉に、「断交」というものがあります。この2つの言葉は、同じような場面で使われることもあり、イメージも似通っていますが、どのあたりに違いがあるのでしょうか。使い分けのポイントが知りたいところです。

今回は、「断絶」と「断交」の意味や違いについて解説していきますので、両者の使い分けについて知りたい方は、ぜひ参考にしてみてください。

「断絶」とは

断絶

「断絶(だんぜつ)」とは、「続いてきたものや受け継がれてきたものが絶えること」という意味の言葉です。「家が断絶する」のように使われます。また、「結びつきや関係が切れること」という意味もあり、この場合は「世代間の断絶」「国交を断絶する」のように使われます。

この他にも、「全くなくしてしまうこと、根絶すること」「執着を断ち切ること」という意味もあり、それぞれ「悪弊を断絶する」「恋慕の念を断絶する」のように使われます。

「断絶」の「断」は「切り離す」「すっかりなくす」「絶える」などを意味し、「絶」は「たちきる」「とぎれる」「たやす」などを表します。

「断絶」と「断交」は似た場面で使われることもありますが、両者はいくつかの点で違いがあります。「断絶」は「関係が切れること」の他に「続いていたものが絶えること」や「根絶すること」といった幅広い意味を持っており、使われるシーンも限定されません。一方「断交」は、後述するように意味も使われ方もかなり限られます。

「断交」とは

断交

「断交(だんこう)」とは、「交わりを断つこと、交際を止めること」という意味の言葉です。特に、国家間の交流を断つことについて使われます。「A国はB国に対し、断交を宣言した」「領土問題に端を発する両国の争いは、ついに断交という事態に及んだ」などのように使われます。

「断交」の「交」の字は、「まじわる」や「互いにやりとりする」、「グループに加わる」などを意味しています。

「断交」と「断絶」は、どちらも「関係が切れる」といった意味を持っており、「国交断絶」や「両国の断交」のように、似た場面で使われるという共通点があります。しかし、「断絶」が上記のように、複数の意味合いを持って幅広い使われ方をするのに対し、「断交」は国家間の交流をなくす以外の場面ではほとんど使われないという違いがあります。

「断絶」「断交」の意味と違い

この記事が気に入ったら いいね!しよう

最新の情報をお届けします