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「コンペティター」の意味とは?使い方や例文・「コンペティター分析」とは
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「コンペティター」の意味とは?使い方や例文・「コンペティター分析」とは
職場などで「コンペティター」という言葉を聞いたことはないでしょうか。マーケティングに関連した用語の一種で、外資系の企業を中心として使われるケースが増えています。しかし、まだまだ意味がよくわからないという人も多いでしょう。
そこで今回は、ビジネス用語としての「コンペティター」の意味や使い方を、例文付きで詳しく紹介していきたいと思います。
「コンペティター」の意味
「コンペティター」とは
ビジネス用語としての「コンペティター」とは、「競合他社」「同業他社」を意味する言葉です。自社と同様の商品やサービスの提供を行ったり、ターゲットとする消費者が重なるなどしている、市場でライバルとなるような他の会社について言います。マーケティング関連の用語として、外資系企業等でよく使われるようになっています。
「コンペティター」の由来
カタカナ語の「コンペティター」は、英語の名詞「competitor」に由来しています。「competitor」の意味は、「競争者」というものです。この場合は企業だけでなく、スポーツなどの競技における競争相手についても使われます。例えば「biggest competitor」という場合は、「最大のライバル」の意味になります。また、「ライバル企業」を表す場合には、「business competitor」「competitor company」などと表記する場合もあります。
ちなみに「competition(コンペティション)」という言葉もよく聞きますが、こちらは「競争」を意味する単語となっています。
ビジネスにおける「コンペティター」の例
ビジネスにおける「コンペティター」の具体例をいくつか挙げてみましょう。
例えば「マクドナルド」を基準とした場合には、「ロッテリア」や「モスバーガー」などがそれにあたります。また、飲料メーカーの「サントリー」であれば、「コカ・コーラ」や「アサヒグループ」、「キリン」などが「コンペティター」となります。このほか、スマートフォンなど通信機器業界では、「NTTドコモ」「KDDI」「ソフトバンク」「楽天モバイル」の4社が共に「コンペティター」ということになります。
「コンペティター」の使い方・例文
「コンペティター」の意味は「競合他社」ということですが、実際に使う場合には、どのような言い方がされるのでしょうか。ここでは、「コンペティター」の詳しい使い方を例文で見ていきましょう。
- 例文:「コンペティターの動向にばかり気を取られず、あくまでカスタマーを中心に考えるべきだ」
- 例文:「新商品のコンペティターとなるような企業を選定しておいて」
- 例文:「コンペティターの動きを調べることは、自社商品の強みを洗い出すのに役立つ」
- 例文:「○○社は我が社とはターゲット層が重ならないから、コンペティターには含まれない」
「コンペティター分析」とは
ビジネスで「コンペティター」という言葉がよく使われるシーンが、「コンペティター分析(競合分析)」と呼ばれる作業です。ここでは、「競合分析」の意味や流れなどについて見ていきましょう。
「競合分析」とは
「競合分析」とは、マーケティング戦略の一環として行われる作業で、競合他社の動向などを詳細に調査・分析することを指します。ライバル企業がどういった戦略で商品やサービスを提供しているかを細かく調べ、その分析に基づいて、より魅力的な商品・サービスの開発をめざそうというのが趣旨になります。マーケティング戦略においては、要とも呼べるような大事なプロセスになります。
「競合分析」の流れ
「競合分析」においては、まずは「コンペティター」を選定することから始まりますが、視点をどこに置くかによって、「コンペティター」の定義も変わってきます。場合によっては他業種でも「コンペティター」になりうる場合があるので、選定についてはしっかり見極めることが大事です。
続いて、選定した「コンペティター」の製品やサービスの分析を行います。それらがどのような性能やサービス内容を持つのか、価格はどれくらいかといったことから、販売経路やプロモーション活動の内容に至るまで分析します。さらに、資金力のレベルや生産設備の規模、トップのリーダーシップなどについても、分析範囲に含まれます。
「コンペティター」の言い換え表現
「コンペティター」の言い換え表現には、次のようなものがあります。ここでは、それらの意味や使い方について紹介しておきましょう。
競合他社
上でも述べたように、ビジネスにおける「コンペティター」は、「競合他社」と訳すことができます。「競合」の意味は、「互いにせりあうこと、きそいあうこと」というものです。なるべくカタカナ語を使いたくない場合は、こちらを使うと無難でしょう。
- 例文:「競合他社に遅れを取らないよう、しっかり相手の動向を押さえておくように」
ライバル企業
「ライバル」の意味も「競争相手」というもので、「コンペティター」とほぼ変わりませんが、日本ではこちらの語の方がなじみが深くなっています。
- 例文:「ライバル企業を分析した結果、自社の強みがはっきり見えてきた」
最後に
以上、ビジネスにおける「コンペティター」の意味や使い方について紹介してきました。
「コンペティター」はあまり一般的な言葉とは言えませんが、ビジネス用語としては比較的よく使われるようになっています。意味は「競合他社」という単純なものですので、覚えやすいと言えるでしょう。マーケティングの基本用語として、正しく使えるようしっかり押さえておいてください。
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