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「シビックテック(Civic Tech)」の意味とは?使い方や例文

「シビックテック(Civic Tech)」の意味とは?使い方や例文

「シビックテック(Civic Tech)」の意味とは?使い方や例文

現在ビジネスシーンで注目を集めつつある用語に、「シビックテック(Civic Tech)」というものがあります。何度か耳にしたことがあるという人も多いでしょうが、実際のところ、その内容についてはまだ見えにくい部分が多くなっています。

そこで今回は、要注目の「シビックテック」の意味や使い方などについて、詳しく解説していきたいと思います。

「シビックテック(Civic Tech)」の意味

「シビックテック(Civic Tech)」とは

「シビックテック(Civic Tech)」とは、「地域が抱える課題や行政サービスの不備に対し、市民自身がテクノロジーを活用して改善していこうとする取り組み」を意味する言葉です。

現在私たちの暮らす社会は、少子高齢化や過疎化などさまざまな難題に取り巻かれており、行政サービスだけではとてもこれらに対処できない状況となっています。「シビックテック」はこうした諸問題に対し、主にITの知識・スキルを持つ人々が中心となって、市民自らが解決していこうとする活動を指します。

ビジネス用語としてはまだ知名度は高くありませんが、現在大企業が参入する例も増えており、これからますます注目されることが予想されます。

「シビックテック」の由来

「シビックテック」は、「シビック(civic)=市民」と「テック(tech)=テクノロジー」を組み合わせた造語です。

この取り組みの先駆けとなったのは、アメリカで2009年に活動を開始した非営利組織「Code for America」になります。この組織は、全米から集めたITエンジニアなどを政府や各自治体に派遣して、問題解決に役立つアプリやウェブサイトの構築を行うといったサービスを提供し、一躍有名になりました。

こうした取り組みは日本にも波及し、2013年に「Code for Japan」が立ち上げられたのを皮切りに、地域ごとに「Code for X(金沢、生駒など)」の名で、続々と同様の活動が広がっています。

「シビックテック」の使い方・例文

「シビックテック」の意味は上記のようなものですが、実際の使い方はどのようになっているのでしょうか。ここでは、「シビックテック」の用法について、例文を挙げて紹介していきましょう。

例文:「地方の疲弊が深刻化している現在、シビックテックの重要性はますます高まっている」

例文:「シビックテックを活用して、行政が保有するデータを市民に届きやすくすべきだ」

例文:「コミュニティがTIエンジニアだけに偏っていては、シビックテックはうまく機能しない」

例文:「シビックテックは行政サービスの利便性を高めるだけでなく、新たなサービスの創出にも役立つ」

例文:「シビックテックの範囲は、“行政データの活用”や“市民参加型コミュニティづくり”など5つの分野に分けられる」

「シビックテック」の例

ここまで「シビックテック」の意味や使い方について、例文を挙げつつ見てきました。最後に、「シビックテック」の具体的な事例についてもいくつか紹介しておきましょう。

アメリカの事例

「シビックテック」の先進国アメリカでは、さまざまな取り組みが行われています。前述の「Code for America」以外にも、政府の持つデータの公開化や透明化などを進める「Socrata」や、地域住民の意志決定参加のためのプラットフォームを提供する「Localocracy」、公正な選挙プロセスの支援を行う「TurboVote」など、数多くの組織・企業が活動しています。

日本の事例

日本での「シビックテック」の代表例として知られているのは、「Code for Kanazawa」による「5374.jp」の開発です。「Code for Kanazawa」は、前出の「Code for X」の最古参にあたる団体で、「5374.jp」はごみ収集に関する情報を管理できるアプリとなっています。

金沢市のゴミの分別法は4種類あり、どのゴミをいつ出すべきかがわかりにくいという問題がありました。これに対し「5374.jp」は、自分の居住地を登録しておけば、それぞれのゴミ収集日を通知してもらえる仕組みとなっています。このアプリは行政の目が届かない課題を解決したとして、現在は全国でも導入されるケースが相次いでいます。