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ビジネス用語

「直行直帰」の意味とは?使い方や例文

「直行直帰」の意味とは?使い方や例文

「直行直帰」の意味とは?使い方や例文

「直行直帰」は、営業職などであれば日常的に使用するビジネス用語ですが、実は意味をよく知らないという人も少なくないでしょう。

今回はそうした人のために、「直行直帰」という言葉の意味や使い方などについて、詳しく解説していきたいと思います。

「直行直帰」の意味

「直行直帰」とは

「直行直帰」とは、「直行(ちょっこう)」と「直帰(ちょっき)」の2語を組み合わせた言葉です。「直行」は、「ある地点から目的地まで行く途中で、止まったり別の場所に立ち寄ったりしないこと」を指しますが、ビジネス用語として使われる場合は、「勤務先を経ずに、自宅から直接その日の仕事先に出向くこと」の意味になります。
一方「直帰」は、「勤務先を経ずに、出向いた先から直接自宅へ戻ること」を指します。

つまり「直行直帰」は、「所属する会社に立ち寄ることなく、自宅から直接仕事先に行って仕事をし、終わったらそのまま自宅へ帰ること」を意味することになります。

「直行直帰」が多い職種

一般的なビジネスシーンで「直行直帰」が行われるのは、外回りの営業や、出張などのケースが多くなっています。特に営業職については、遠方の顧客への訪問などがあるため、業務効率の観点から「直行直帰」が許されるケースが少なくありません。また、ホームヘルパーやベビーシッター、施工管理といった仕事先が日によって異なるような職種についても、「直行直帰」が認められることが多くなっています。

「直行直帰」の使い方・例文

「直行直帰」の意味は上記のようなものですが、実際にはどのように使われるのでしょうか。この項目では、具体的な例文を挙げつつ「直行直帰」の使い方について見ていきましょう。

例文:「直行直帰が可能ということで、サプリメント販売のルート営業の求人に応募した」

例文:「直行直帰のスタイルでは、仕事とプライベートの切り替えがしにくいのが難点だ」

例文:「直行直帰が基本だから、余計な夜の付き合いをせずに済む」

「直行直帰」のメリット

ここまで「直行直帰」の意味や使い方について見てきましたが、そもそも「直行直帰」を行うことには、どういった利点があるのでしょうか。この項目では、「直行直帰」のメリットについていくつか見ていきましょう。

時間が短縮できる

「直行直帰」を行うことは、時間の短縮につながります。会社へいちいち立ち寄る必要がないため、その分の移動時間がかかりません。節約した時間は、現場での仕事に生かすことができますから、仕事の能率にとってはプラスです。

主体的に仕事に取り組める

「直行直帰」の仕事は、基本的に時間の縛りがありません。その日の仕事の流れについては、自分で管理することができます。そのため、主体的に仕事に取り組めるというメリットがあります。上司の目を気にして緊張したり、あれこれ命令されてフラストレーションをためるということもありませんから、のびのび働くことができます。また、自分が主体となることで、仕事のモチベーションが上がるというメリットもあります。

余分な残業が減らせる

オフィスでずっと働いていると、そのまま居残って残業をしてしまうことが多くなっています。もちろん、必要に迫られてのケースもありますが、問題なのが、特に意味のない残業をしてしまうケースです。とりわけ上司や先輩などが残っている場合、自分だけ先には帰りづらいのが実際のところでしょう。

その点、「直行直帰」のシステムであれば、雰囲気に流されて残業してしまうということもありません。仕事が終われば即帰宅できますから、ゆっくり休んだり家族との時間が増やせるというメリットがあります。

「直行直帰」のデメリット

上では「直行直帰」のメリットについて紹介しましたが、何事にも当然メリットとデメリットの両面があります。ここでは、「直行直帰」のデメリットについていくつか紹介してみましょう。

コミュニケーションが取りづらい

会社の同僚や上司とコミュニケーションが取りづらいという点は、「直行直帰」の小さくないデメリットです。連絡するだけならメールや電話でも事足りますが、やはり細かな意思疎通を図るには、対面の方に分があります。また、円滑な人間関係を築くにも、顔を突き合わせていろいろ話ができた方がプラスです。

仕事を持ち帰りがちになる

「直行直帰」では会社に立ち寄らないので、ついつい残った仕事を自宅に持ち帰りがちです。いくら会社での残業が減っても、自宅で残業していれば意味はありません。それどころか、家族の心象を悪くしたり、オンとオフの切り替えがしにくくなるなど、さまざまなマイナスがあります。ですので、仕事はなるべく別の場所で済ませるなど、家に持ち帰らない工夫が必要になります。

最後に

以上、「直行直帰」の意味や使い方などについて、いろいろと紹介してきました。
「直行直帰」は、「会社に寄らず、自宅と仕事先を直接行き来すること」という意味の言葉として、さまざまな職種で使われています。ビジネス用語としては基本とも言えるものなので、例文で示した使い方をよく踏まえ、正しく使えるようになっておきましょう。

「直行直帰」の意味とは?使い方や例文

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