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「ボトルネック」の意味とは?使い方や例文、類語など

「ボトルネック」の意味とは?使い方や例文、類語など

ボトルネックの意味とは?使い方や例文、類語

ボトルネックの意味

「ボトルネック」とは、英語の「bottleneck」を元とする外来語です。「bottleneck」は「bottle(瓶)」と「neck(首)」から成る語で、文字通り瓶の入り口付近の細くなった箇所を指します。またそうした形状から転じて、「狭い通路」や「交通渋滞箇所」、「ものごとの進行が妨げられた状態」などの意味も持ちます。

一方、日本で一般的に言われるところの「ボトルネック」の意味は、「全体のシステムの中で、効率や進行具合に悪影響を与えるような一部分」というものです。
全体の作業の効率や流れを悪くする特定の箇所を、細くくびれた瓶の首に見立てた言い方となっています。もちろん、瓶の首はわざとああした形状にデザインされているのですが、「流れの悪さ」という点だけに着目してこうした表現が生まれました。

「ボトルネック」の具体的な使い方や例文については、この後詳しく見ていきましょう。

ボトルネックの使い方・例文

日本における「ボトルネック」の意味は、上で見たように「システム全体の流れを阻害するウィークポイント」などとなっています。広範に使われる言葉で、ビジネス用語としても頻繁に用いられています。

「ボトルネック」という言葉が特に多く使われるのは、製造業においてです。
製造業は製品を作るにあたって、数多くの工程を経なくてはなりません。それら1つ1つの工程が、いかに淀みなくスムーズに流れるかが、生産性を上げるための重要なポイントになります。しかし、たった一ヵ所でも流れを阻害するような工程があると、全体の生産性を落とす原因となってしまいます。こうした箇所が「ボトルネック」と呼ばれるわけですが、いかにボトルネック部分を作らないかということが、生産性向上のためのキーポイントになります。

「ボトルネック」はまた、IT業界においてもよく使われます。基本的な意味合いは変わりませんが、システム設計の際に使われる「ボトルネック」は、「全体の処理速度に影響を及ぼす、性能の劣った部分」という意味となっています。一方、ネットワーク通信で使われる際の「ボトルネック」は、「ネットワーク上での、全体の通信速度を落とす原因となる混雑した一地点」を指します。

「ボトルネック」がよく使われるもう1つの分野として、経営管理もあります。この分野で使われる際の意味は、「事業計画を達成する上で足かせとなる部門など」といったものです。
それでは、「ボトルネック」の具体的な使い方について、以下に例文を挙げて詳しく紹介していきましょう。

製造業でのボトルネックの使い方

  • 例文:B工程がボトルネックとなって全体の作業効率を落としているせいで、目標の生産量に達しない可能性がある
  • 例文:ボトルネック工程の解消は、工場全体の生産能力向上には欠かせない

IT業界でのボトルネックの使い方

  • 例文:プロジェクトマネージャーは、常にボトルネックの発見や解消に腐心している
  • 例文:従来ボトルネックとなっていたテスト工程の効率化により、システム開発の時間短縮に成功した

経営管理でのボトルネックの使い方

  • 例文:どんな会社でも、成長を阻害するボトルネックが1つは存在する
  • 例文:起業にあたり最初のボトルネックだった資金力は、財務戦略の立案による金融機関からの資金調達で解消できた

ボトルネックの類語

ここまでは、「ボトルネック」の意味や使い方について見てきました。ここでは、「ボトルネック」の類語についていくつか紹介していきましょう。

瓶首

これは「ボトルネック」をそのまま日本語に置き換えた形の言葉です。「瓶首効果(へいしゅこうか)」などという使い方がされます。ちなみに「瓶首効果」は生物学の用語で、ある生物集団において生殖に参加する個体が減ることにより、集団の遺伝的変異度が小さくなることを指します。

律速

「律速(りっそく)」とは「全体の速度を律する」という意味合いの言葉で、「律速過程」「律速段階」のような化学用語として使われます。これは複数の過程を経て進む化学反応において、最も速度の遅い反応過程を指しています。これから転じて、全工程の流れを左右するような一過程のことを、「律速過程」と呼ぶこともあります。

隘路

「隘路(あいろ)」は文字通り「狭い道」という意味の言葉ですが、「進行の難所」「困難な工程」という意味でも使われます。こうした意味は、「ボトルネック」に最も近いものですが、言葉としてはかなり堅いため、ビジネスシーンで使われることはあまりありません。

最後に

以上、「ボトルネック」の意味や使い方についていろいろ解説してきました。

「ボトルネック」は、「瓶の首」を表す英語の「bottleneck」から来たカタカナ言葉で、「全体のウィークポイントとなるような一過程」といった意味を持ちます。ビジネス用語としてもよく使われ、特に製造業やIT業界、経営管理などの分野で頻繁に用いられるようになっています。類語としては、「瓶首」や「律速」「隘路」などがあります。