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一般常識

「媒介」「媒体」の意味と違い

「媒介」「媒体」の意味と違い

媒介・媒体の意味と違いとは

「~が媒介した」や「~が媒体となった」という言い方は、普段でもよく目にするものです。しかし、この「媒介」と「媒体」の意味の違いは、知っているつもりでも詳しく言うのはなかなか難しくなっています。では、これらは具体的にどういう意味を持つ言葉なのでしょうか。両者の使い分けのポイントなどが知りたいところです。

そこで今回は、「媒介」と「媒体」の意味と違いについて解説したいと思います。

媒介とは

媒介

「媒介」とは、「とりもつこと」という意味の言葉です。何かと何かの間に立ち、その間をとりもつことを言います。「橋渡し」という言葉に言い換えることもできます。「いくつかの伝染病は、蚊によって媒介される」「今回の取引を媒介したのは、あの会社だ」「彼女が媒介することで、いろいろな国の人に交流が生まれた」のように使われます。

「媒介」の「媒」という字は、「男女の結婚をはかる」を表しています。そこから「仲立ち」や「ものごとをとりまとめる」を意味するようになりました。一方「介」の字は、「鎧の中に入った人」を表しており、「よろい」や「へだてる」を意味しますが、「助ける」「仲立ちする」の意味もあります。

「媒体」との違いについては、以下で見てみましょう。

媒体とは

媒体

「媒体」とは、「なかだちとなるもの」という意味の言葉です。あるものと別のものとのあいだで、何かを橋渡しする役割のものを言います。例えば「宣伝媒体」という場合は、TVCMや新聞広告など、企業の理念等を人々に伝えるための手段を指します。また「伝染病の媒体」という場合には、蚊やダニなどの、病原体を運ぶ存在となるものを指します。

「媒体」の「媒」は、前述のように「なかだち」を意味しており、「体」の字はこの場合、「もとをなす存在」という意味を持ちます。

このように、「媒介」と「媒体」の違いは、行為(働き)を表すか、もの(存在)を表すかという点にあります。「仲立ちする行為」を表すのが「媒介」で、「仲立ちとなる存在」を表すのが「媒体」であるという違いを踏まえると、使い分けしやすくなるでしょう。

「媒介」「媒体」の意味と違い

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