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「ワークシェアリング(ワーキングシェア)」の意味とは?使い方や例文

「ワークシェアリング(ワーキングシェア)」の意味とは?使い方や例文

「ワークシェアリング(ワーキングシェア)」の意味とは?使い方や例文

「働き方改革」の号令とともに、最近「ワークシェアリング」という言葉があちこちで聞かれるようになりました。しかし、この言葉の詳しい内容については、まだ十分浸透しているとは言えません。

今回は、「ワークシェアリング」の意味や用法についていろいろと解説しますので、使い方に悩んでいる人はぜひ参考にしてみてください。

「ワークシェアリング(ワーキングシェア)」の意味

「ワークシェアリング」は以前からある概念ですが、日本でも近年その重要性が認識されるようになっています。ここでは「ワークシェアリング」の意味と由来、注目されるようになった背景について見ていきましょう。

「ワークシェアリング(ワーキングシェア)」とは

「ワークシェアリング」とは、簡単に言えば、「仕事の分かち合い」という意味の言葉です。これまで1人の担当だった仕事を、何人かで分担してこなすことを言います。これにより従業員1人あたりの労働時間を短縮し、なおかつ雇用の維持や創出も図ろうという狙いがあります。日本では、「ワーキングシェア」などとも呼ばれます。

「ワークシェアリング」の由来

「ワークシェアリング」は、英語の「work sharing」という表現に由来する外来語です。「work sharing」の意味は「業務の分担」で、日本語のものと変わりはありません。

「ワークシェアリング」の概念自体は、ヨーロッパ型の社会民主主義において生み出されました。失業率の高さを解消するための取り組みで、忙しい人の仕事を他の人に分け与えることで、雇用を生み出そうという考えになります。実際の成功例としては、1980年代以降のオランダの取り組みが知られています。

「ワークシェアリング」が注目されるようになった背景

日本で「ワークシェアリング」という手法が注目を集めている背景には、「失業率の高まり」と「過重労働」の問題があります。先にも述べた通り、「ワークシェアリング」は仕事を複数人で分担する仕組みのため、仕事のない人に雇用を与えることができ、失業率の改善に役立ちます。一方、反対に仕事を多く抱えすぎている人は、ほかの人に仕事を回すことで負担が減り、精神的・肉体的な余裕が生まれます。これにより生産性が上がるとともに、過労死などの問題も防げると期待されています。

「ワークシェアリング」の使い方・例文

上の項目では、「ワークシェアリング」の意味などについて見ましたが、続いては使い方に注目してみましょう。ビジネス用語としての「ワークシェアリング」は、以下の例文のように使われます。

例文:「長時間労働を改善させる上で、ワークシェアリングは効果的な方法だ」

例文:「オランダやドイツでは、すでにワークシェアリングの導入がある程度進んでいる」

例文:「ワークシェアリングは、育児を終えた女性の職場復帰にも役立つ」

例文:「日本でワークシェアリングを導入する際、“個々人の仕事内容が明確でない”ことが課題になりやすい」

例文:「ワークシェアリングには“雇用維持型”と“雇用創出型”の2種類があり、後者は“ジョブ・シェアリング”とも呼ばれる」

「ワークシェアリング」導入の課題

ここまで「ワークシェアリング」の意味や使い方について見てきましたが、最後に日本における導入の課題について紹介しておきましょう。

個々人の仕事内容がはっきりしない

これは上の例文でも触れましたが、日本の場合、海外ほど個々の従業員の仕事内容や役割が明確でないという特徴があります。そのため、仕事の分担がしづらいという問題が生じやすくなっています。

企業のコスト増加

「ワークシェアリング」による労働時間の短縮は、従業員1人1人の給与の減少にもつながります。その対策として、企業は別途手当を支給するなどの必要に迫られますが、これはコスト面の負担増という問題をはらんでいます。また、雇用を増やすことによる採用コストの増加も、企業にとっては課題となります。

低賃金労働者を増やしかねない

「ワークシェアリング」で雇用が増えても、パートタイマーなどの短時間労働者に関する賃金格差の問題が解消されない限り、結果として低賃金労働者の増加を招くおそれがあります。