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一般常識

「和歌」「俳句」「短歌」「川柳」の意味と違い

「和歌」「俳句」「短歌」「川柳」の意味と違い

「和歌」「俳句」「短歌」「川柳」の意味と違いとは

日本独自の詩の形態に、「和歌」「俳句」「短歌」「川柳」の4つがあります。これらの語に接する機会は多いものの、その違いについて詳しく言える人は、そう多くないかもしれません。しかし、日本人としてはやはり、それぞれの内容についてしっかり知っておきたいところです。

そこで今回は、「和歌」「俳句」「短歌」「川柳」の意味や違いなどについて解説していきたいと思います。

「和歌」とは

和歌

「和歌」は、日本で最も古くから行われている詩歌の形態です。「倭歌」とも書きます。一般的な読み方は「わか」ですが、「やまとうた」と訓読することもあります。

「和歌(倭歌)」の「和(倭)」は、日本の古い呼び名に当たります。「歌」はこの場合「詩歌」を意味しますから、「和歌」は「日本伝統のうた」という意味を持つことになります。

「和歌」の構成は、5音(仮名で5文字の言葉)と7音(仮名で7文字の言葉)が基調となっています。種類としては、「長歌」「短歌」「旋頭歌(せどうか)」「片歌(かたうた)」などがあります。このことからわかるように、「短歌」は「和歌」の一種類となっています。一方、「俳句」との違いは、以下のような点になります。

「俳句」とは

俳句

「俳句(はいく)」とは、「俳諧(はいかい)の句」を略した言葉です。「俳諧」は、もともと「おかしみ」や「滑稽味」を意味する言葉でしたが、室町時代に詩歌の一形態として確立されると、江戸時代に入って広く普及しました。
「発句(ほっく)」と「連句(れんく)」から成りますが、現在は5・7・5の3句から成る「発句」を指して、「俳句」と呼ぶことが一般的です。数え方の単位は「句」で、「一句」「二句」などとなります。

「俳句」と「短歌」は、共に5音と7音を基調とする点では同じですが、こまかい部分ではいろいろな違いがあります。「短歌」が全部で31文字を基本として構成されるのに対し、「俳句」は5・7・5の17文字を基本として構成されるようになっています。また、季節に関連した「季語」を使わなければならない点も、「短歌」との違いになります。

「短歌」とは

短歌

「短歌(たんか)」とは、「和歌」の一形式を意味する言葉です。「長歌(ちょうか)」の対になるものを指します。

「短歌」は、5・7・5・7・7の5句で構成されます。全部で31文字から成るため、「みそひともじ(三十一文字)」と呼ばれることもあります。初句から第3句まで(5・7・5)の部分を「上(かみ)の句」または「本(もと)」と言い、第4・5句(7・7)の部分を、「下(しも)の句」または「末(すえ)」と言います。数え方は「俳句」と違い、「一首」「二首」のようになります。

「短歌」は、本来は前述のように「和歌」の一種です。しかし現在では、両者は同じものとして認識されています。その一方で、明治以降の新しい「短歌」については「和歌」とは呼ばれず、「近代短歌」として使い分けられています。

「川柳」とは

川柳

「川柳」とは、風刺や機知、世相などを読みこんだ、5・7・5の17文字から成る詩を意味する言葉です。読み方は、「せんりゅう」となります。

「川柳」は、江戸時代に「雑排(ざっぱい)」と呼ばれる「俳諧」の一種から生まれました。「川柳」の呼び名は、代表的な作者であった「柄井(からい)川柳」の名に由来しています。

「川柳」は、5・7・5の17文字で構成されるという点では、「俳句」と同様です。しかし、季語がなく、題材や言葉遣いも問わないという点は、「俳句」との違いとなっています。