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一般常識

「ベジタリアン(菜食主義者)」「ビーガン(完全菜食主義者)」の意味と違い

「ベジタリアン(菜食主義者)」「ビーガン(完全菜食主義者)」の意味と違い

「ベジタリアン(菜食主義者)」「ビーガン(完全菜食主義者)」の意味と違いとは

近年はダイエットや環境への配慮などの目的から、肉類を避けた食生活を心掛ける人が増えています。こうした人を指す言葉としてよく使われるのが「ベジタリアン」ですが、このほかに、「ビーガン」という言葉が使われるのを聞く機会も増えました。しかし、これらの言葉がどのように違うのかについては、まだよく分かっていないという人も多いでしょう。

そこで今回は、「ベジタリアン」と「ビーガン」の意味や違い、使い分けのポイントなどについて詳しく解説していきたいと思います。

「ベジタリアン」とは

ベジタリアン

「ベジタリアン」とは、定義は流動的ですが、一般的に「動物性食品の摂取を避け、野菜やイモ類、豆類など植物性食品を中心に摂る人」を意味します。広義には、「畜肉を食べない人」を指します。日本語では、「菜食主義者」と訳されるのが通常です。

言葉の発祥は、1874年の「英国ベジタリアン協会」の発足にあります。英語では「vegetarian」と書かれますが、これは、「健全な、新鮮な、活発な」を意味するラテン語「vegetus」に由来しています。
「ベジタリアン」を選択する動機は、宗教的なものや健康的なもの、生命の尊厳の重視や、環境問題によるものなどさまざまです。

「ビーガン」との違いは、「植物性食品を食生活の中心とする人の総称」である点にあります。詳しい違いについては、以下で解説します。

「ビーガン(完全菜食主義者)」とは

ビーガン(完全菜食主義者)

「ビーガン」とは、「ベジタリアンのうち、肉類に加えて卵や乳、チーズ、ラードなどの動物由来の食品の摂取を一切断っている人」という意味の言葉です。日本語では、通常「完全菜食主義者」と呼ばれます。
英語では「Vegan」と書かれますが、これは「vegetarian」の語の最初と最後の音節(“veg”と“an”)を取って名づけたものです。イギリスで1944年に発足した「ビーガン協会」によって、一般に認知されるようになりました。

「ビーガン」の目的は、生活のために動物を苦しめることをなくすことにあり、食事だけでなく、皮製品などの使用も否定しています。こうした主義のことを、「ビーガニズム」と言います。

このように、「ビーガン」は「ベジタリアン」の一種で、「動物由来の食品の摂取を一切拒絶する人」を指すと覚えておくと、使い分けがしやすいでしょう。
ちなみに「ベジタリアン」には、このほかに「ラクト・ベジタリアン(乳菜食)」や「ラクト・オボ・ベジタリアン(乳卵菜食)」などの種類があります。

「ベジタリアン(菜食主義者)」「ビーガン(完全菜食主義者)」の意味と違い

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