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一般常識

受け(受ける)・請け(請ける)・承け(承ける)・享け(享ける)の意味と違い

受け(受ける)・請け(請ける)・承け(承ける)・享け(享ける)の意味と違い

「受け(受ける)」「請け(請ける)」「承け(承ける)」「享け(享ける)」の意味と違い

「うけ」あるいは「うける」と読む漢字は、いくつかあります。「受」「請」「承」「享」などがそれですが、これらはそれぞれ、どんな時に使うべきなのでしょうか。個々の詳しい意味合いをしっておくと、それぞれを使い分ける際に便利です。そこで今回は、「受け(受ける)」「請け(請ける)」「承け(承ける)」「享け(享ける)」の意味と違いについて解説したいと思います。

受け(受ける)とは

「受け(受ける)」とは、大まかに言うと、「働きかけに応じる」といった意味の言葉です。細かい使い方はいろいろですが、まず1つには、「ボールを受ける」のような「向かってくるものを捉える」といった用法があります。また、「帆が風を受ける」のような「風や光が当たる」といった使い方や、「謝礼を受ける」のような「受け取る」の使い方、さらに、他からの働きかけが及ぶことを、及ぼされた側から言う言葉としての使い方(「攻撃を受ける」、「報告を受ける」)などもあります。ほかにも、「周囲の評判」や「保証すること」などの意味合いで、「受け」という言葉を使うようになっています。

「受け」の「受」という字は、「掴み持つ手」と「渡し舟」「右手」の象形から成っています。ここから「うけわたす」「うけとる」という意味の漢字として成り立ちました。

「請け(請ける)」などとの違いについては、以下で見ていきましょう。

請け(請ける)とは

「請け(請ける)」は、辞書においては「受け(受ける)」と意味の違いはありません。しかし、実際の使い方には違いがあります。「請け(請ける)」という言葉の主な意味合いは、「注文などに対応する」というものです。他からの注文や依頼などに対し、それを承知して対処する際に使われます。具体的には、「得意先からの注文を請ける」「新規の依頼を請ける」などのように使われます。

「請け」の「請」という字は、「つつしんで言う」「青く澄み切る」などの象形から成り、「澄んだ心で言う」「こい願う」などを表すようになっています。

承け(承ける)とは

「承け(承ける)」もまた、「受け(受ける)」と同語源の言葉ですが、使われ方は違います。「承け(承ける)」の主な意味合いは、「引き継ぐ」といったものです。他の誰かの仕事や地位、力などを、同じようにその身に引き受けることを言います。具体的には、「先代の後を承けてこの仕事を始めた」「祖父から絵の才能を承けた」のように使われます。また、「提案などを受け入れる」や「影響などが及んでいる」の意味で使われることもあります。

「承け(承ける)」の「承」という字は、「身をかがめる人」や「手」を表す象形から成っています。そこから「受け取る」を意味する漢字として成り立ちました。

享け(享ける)とは

「享け(享ける)」もやはり、「受け(受ける)」と語源を同一にする言葉です。しかし、使われ方には違いがあります。「享け(享ける)」が主に意味するのは、「与えられる」「身に授かる」といったことです。生命や力などを、その身に賦与されることを指します。具体的には、「この世に生を享ける」「天賦の才を享ける」などのように使われます。

「享け」の「享」という字は、「台の上に建つ先祖を祭る場所」の象形から成っています。これは「先祖の神に食べ物などをたてまつる」ことを表しており、「たてまつる」「受け取る」の意味の漢字として使われるようになりました。

ちなみに「承」と「享」には、常用漢字表に「う(ける)」という読みはありません。そのため、「受ける」に置き換えられることもよくあります。