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一般常識

「慎む(慎んで)」と「謹む(謹んで)」の意味と違い

「慎む(慎んで)」と「謹む(謹んで)」の意味と違い

「慎む(慎んで)」「謹む(謹んで)」の意味と違い

「慎む」と「謹む」は、ともに「つつしむ」と読む言葉です。どちらも「ひかえめ」といった意味合いを持つのは共通していますが、それぞれの使われ方はかなり異なります。場面に応じた正しい使い分けができるよう、詳しい意味合いについて学んでおきたいところです。今回は、「慎む(慎んで)」と「謹む(謹んで)」の意味と違いについて解説していきましょう。

慎む(慎んで)

「慎む」は、「気をつけてことを行う」という意味の言葉です。過ちや軽率な行動がないように、注意することをいいます。「慎重」の「慎」と同じ意味です。「慎んで」は「慎む」の連用形になります。「軽はずみな言動を慎む」「先走った行動は慎んでほしい」のように使われます。

「慎む」のもう1つの意味は、「控え目にする」というものです。何かをするときに、度が過ぎたりしないように控えることを言います。「節制」と同じ意味になります。こちらは「お酒を慎む」「タバコを慎む」「賭け事は慎んでいる」のように使われます。「慎む(慎んで)」の「慎」の字は、「心の隅までつめこむ」を表しており、「注意深くする」などの意味を持ちます。

「謹む(謹んで)」との違いについては、以下で見ていきましょう。

謹む(謹んで)

「謹む」とは、「うやうやしくかしこまる」という意味の言葉です。相手に対し、敬意を表してかしこまった態度を取ることを言います。「謹んで」という形で使われることが多くなっていますが、これは「つつしみて(「謹む」の連用形+接続助詞「て」)」の音変化になります。「謹んで新年のごあいさつを申し上げます」「お話は謹んでうけたまわります」のように使われます。「謹」の字は、「粘土をねりこめる」などの象形から成り、「言葉をねりこめて控え目にする」といった意味を持ちます。

「謹む(謹んで)」は、このように他人を敬うための言葉で、当人の行動の自制を表す「慎む(慎んで)」とは、使い方がまったく異なります。