社会人のためのビジネス情報マガジン

  • フェイスブック
  • ツイッター
  • RSS

一般常識

「捉える」と「捕らえる」の意味と違い

「捉える」と「捕らえる」の意味と違い

「捉える」「捕らえる」の意味と違い

「とらえる」という言葉には、「捉える」と「捕らえる」という2つの表記があります。これらはどちらも同じ意味合いを持つようですが、一般的な使われ方には違いがあります。では、具体的にはそれぞれどういう風に使われるのでしょうか。今回は、「捉える」と「捕らえる」の意味や違い、使い分けのポイントなどについて説明していきましょう。

捉えるとは

捉える

「捉える」を辞書で調べると、複数の意味が載っています。それらを大まかにまとめると、「しっかりとつかんではなさない」といった意味になります。
例えば1つには、何かのものを手でつかみ、それを離さないよう握っておくといった用法があります。この場合は、「腕を捉える」のような使い方をされます。また、「あの絵に心を捉えられた」のように比喩的に使われる場合もあり、この例であれば、ある絵画に魅了されたといった意味合いになります。
この他、「チャンスを捉える」のように、「自分のものにする」という意味合いで使われることもあります。

「捉」という字は、「手」と「たばねる」を表す象形から成っています。そこから「手で縛る」「とらえる」を意味する漢字として成り立ちました。

「捕らえる」との違いについては、以下で見ていきましょう。

捕らえるとは

捕らえる

「捕らえる」の辞書での意味合いは、「捉える」と違いはありません。どちらも同じ語源から来ている言葉です。しかし、実際の使われ方には違いがあります。「捕らえる」が表すのは、主に「追いかけて取り押さえる」という意味合いです。具体的には、「逃亡中の強盗犯を捕らえる」「獲物をようやく捕らえた」のように使われます。

「捕らえる」の「捕」という字は、「手」「田畑」の象形から成っており、「苗を手に取る」ことを表しています。そこから、「しっかり手に取る」「とらえる」を意味する漢字として成り立ちました。

このように、「捕らえる」は「人や動物をつかまえる」という意味合いで、「捉える」は「握る」や「惹きつける」、「自分のものにする」といった意味合いで使うという点を踏まえておくと、使い分けがしやすくなります。

「捉える」と「捕らえる」の意味と違い

この記事が気に入ったら いいね!しよう

最新の情報をお届けします