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一般常識

「天井」と「天上」の違い

天井と天上の違い

天井と天上の違い

日本語は同音異義語が多い言語として知られていますが、「てんじょう」と読む言葉にも、いくつかの表記の種類があります。特に「天上」と「天井」は、ともに「天」という字を使っていることから、意味を混同しやすい部分もあります。一体この二つの言葉は、どういった違いがあるのでしょうか。

今回は、「天上」と「天井」の意味や違いについて、詳しく紹介していきます。

天井

「天井」とは、屋根裏を隠したり、保温などの目的のため、部屋の上部に板を張った部分を言います。この場合の「天」は「上」を指しており、「井」は「井桁(井の形に組んだ木材)」を指します。「天井板」や「鏡天井」などという場合は、こちらの意味になります。

また、この意味から転じて、「物の内部において一番高い箇所」や、「物価や相場などの最も高い値段」も指すようになっています。後者の意味では、「あの会社の株価は天井知らずだ」などのように使われます。

このように、「天井」は基本的に、物理的に実在するものを指しています。この点は、後述するように「天上」との大きな違いとなっています。

天上

「天上」は、文字通り「天の上、空」を意味する言葉です。また、「天上界」のことも表します。
「天上界」とは仏教の言葉で、人間界の上にあって最上の果報を受けるものが住めるとされる、清らかな世界のことです。他には「ものごとがこのうえもないこと」という意味もあり、この場合は、「無上」や「最上」などと同じ意味合いとなります。さらに「天上」には、「死ぬこと、昇天」といった意味もあります。

以上のように、「天上」という言葉は、主に観念的な意味合いや、漠然とした空間を指す用途で使われるようになっています。「天上」は手で触れることはできませんし、基本的に仰ぎ見たり想像するしかできない世界です。同じ字を使っていても、物理的に存在し、手で触ることもできる「天井」との違いは明らかです。