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一般常識

「端正」「端整」の意味と違い

「端正」「端整」の意味と違い

「端正」「端整」の意味と違い

「端正」と「端整」は、どちらも「たんせい」と読む熟語です。読みが同じな上に文字も一字違いなため、一見するとどちらも同じように使えそうに見えます。しかし、実はこの2つはある微妙なポイントで違いがあり、場面に応じて使い分けることも可能となっています。ではこれらの言葉は、一体どういった点で区別されるのでしょうか。

今回は、「端正」と「端整」の意味や違いについて詳しく解説していきますので、両者の使い分け方を知りたいという人は、ぜひ参考にしてみてください。

「端正」とは

端正

「端正」とは、「姿・形や動作などが正しくてきちんとしていること」という意味の言葉です。また、そうしたさまについても言います。「彼女は端正で品のある字を書く」「あの人は立ち姿がとても端正だ」「彼は端正な居住まいのままじっと待っていた」のように使われます。また、「端正」は「顔立ちなどが美しく整っていること」という意味もあり、この場合は「端正な顔立ち」のように使われます。

「端正」の「端」の字は、「まっすぐで偏らない」「きちんとしてただしい」を、「正」の字は、「まちがいない」や「ただしい」を意味しています。「たんせい」のほかに、「たんじょう」と読む場合もあります。

「端整」との違いは、使われる対象の広さにあります。「端正」の場合、容貌以外に動きやたたずまい、文字などの形についても使える点が特徴となっています。

「端整」とは

端整

「端整」とは、「顔立ちなどが美しく整っていること」という意味の言葉です。また、そのようなさまについても言います。「彼は端整な眉を不快そうに歪めた」「彼女は母親譲りの端整な目鼻立ちをしている」「あの人の顔は確かに端整で美しいが、能面のように無表情だ」のように使われます。「端整」の「整」の字は、「ととのえる」や「ととのう」を意味しています。

「端整」と「端正」は、同じ言葉の2つの表記で、基本的に意味の違いはありません。ただ、「端整」の表記は対象が限定される点で区別できます。前述のように、「端正」が動きや文字などさまざまな物に対して使えるのに対し、「端整」は主に人の容貌について使われる点が特徴となっています。

「端正」「端整」の意味と違い

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