一般常識
「竹の子」「筍」「笋」の意味と違い

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「竹の子」「筍」「笋」の意味と違いとは
「たけのこ」と言えば、春先の味覚として日本ではおなじみです。ところでこの「たけのこ」という言葉、漢字で表す際にはどんな表記が思い浮かぶでしょうか。「竹の子」「筍」という人もいれば、「笋」と答える人もいるかもしれません。
では、これらの表記にはそれぞれどんな違いがあるのでしょう。3つを使い分けることはできるのでしょうか。
今回は、「竹の子」「筍」「笋」の意味と違いなどについて解説したいと思います。
「竹の子」とは
「竹の子」は、「竹の地下茎から生え出る若芽」を意味する言葉です。毛が密生した褐色の皮を幾重にもかぶっているのが特徴で、日本や中国などの温帯から亜熱帯に産するもの(モウソウチク、マダケなど)は、主に食材として利用されています。
「竹の子」という表記の由来には諸説ありますが、「竹の若芽」ということから、「竹の子ども」の意味でつけられたとする説が有力です。
「筍」などとの違いや使い分け方については、以下で見てみましょう。
「筍」とは
「筍」の意味も、「竹の子」と違いはありません。やはり、「竹の地下茎から生え出る若芽」を指しています。「筍医者」という言葉がありますが、これは未熟で技術が拙劣な若い医者を指しており、「やぶ医者にも至らない」の意味から来ています。また「筍生活」という言葉は、「筍の皮を一枚ずつ剥ぐように、身の回りの品を少しずつ売って食つなぐ生活」を意味しています。
「筍」の字は、「旬」に「竹かんむり」を載せた形で成り立っています。これは、「たけのこが10日間ですぐに竹になってしまう(旬は「10日間」を表す)」という事実に由来しています。
「竹の子」の表記と意味の差はないと述べましたが、使い方には微妙な違いがあります。「筍」が食べ物としての「たけのこ」を指すことが多いのに対し、「竹の子」は、どちらかと言えば植物としての「たけのこ」を指す傾向があります。
「笋」とは
「笋」もまた、「竹の子」や「筍」と同じ「竹の若芽」という意味を表します。読み方は「じゅん」で、「たけのこ」という読みは当て字になります。ちなみに「笋」と「筍」は、どちらも常用漢字表には含まれない漢字です。
「笋」はまた、「たかんな」とも読まれます。これは、「たけのこ」の古名にあたる言葉です。これから変化した語で、「たこうな」というものもあります。
このように、「笋」は意味としては「竹の子」などと違いはありませんが、一般的にはあまり使われない表記となっています。
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