一般常識
「タカ派」「ハト派」の意味と違い
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「タカ派」「ハト派」の意味と違いとは
「タカ派」と「ハト派」という2つの言葉は、政治家を形容する際などによく使われます。日ごろからニュースなどで耳にしているこれらの言葉ですが、その具体的な意味や違いについては、実はよく知らないという人も多いでしょう。
そこで今回は、「タカ派」と「ハト派」の意味や違い、使い分けのポイントなどについて、詳しく解説していきたいと思います。
「タカ派」とは
「タカ派」とは、一般的には「対外強硬論者」または「主戦派」を意味する言葉です。外国との関係において、必要であれば武力の行使を辞さないような、強硬な姿勢を持つ人・集団を指します。「強硬派」などとも呼ばれます。「あの政治家はタカ派として知られる」「○○氏は、普段からタカ派的な言動が目立つ」のように使われます。
「タカ派」という言葉は、もともとはアメリカで使われ出したものです。1798年、当時のアメリカ大統領であるトーマス・ジェファーソンが、対立していた連邦派を指して「War Hawk(戦争のタカ)」と呼んだことが始まりとされています。これは、フランスとの戦争を唱える好戦的な態度を、猛禽類のタカに例えて揶揄した表現になります。
「ハト派」との違いについては、この後詳しく説明しましょう。
「ハト派」とは
「ハト派」とは、「国際紛争などについて、平和的な手段を優先させようとする穏健な立場の人々」という意味の言葉です。「穏健派」「慎重派」などとも呼ばれます。「与党にもハト派の議員は多い」「彼は最近、タカ派路線からハト派路線への移行を図っている」のように使われます。
「穏健派」を指して「ハト派」と呼ぶのは、鳩に「平和」のイメージがあるためです。これは、聖書の「ノアの箱舟」の記述において、神の怒りが去ったことを鳩が知らせる場面に由来しています。
このように、「タカ派」と「ハト派」の違いは、対外的な政治姿勢が「強硬」か「穏健」かという点にあります。「ハト派」は「タカ派」とは違い、武力行使などは極力避ける姿勢を持つ点が特徴です。また、金融政策の分野では、「タカ派=物価安定を重視し、通貨引き締めを図る姿勢」、「ハト派=景気拡大を重視し、積極的に金融緩和を図る姿勢」として使い分けることもあります。
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