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一般常識

「手繰る(てさぐる)」「手繰る(たぐる)」の意味と読み方の違い

「手繰る(てさぐる)」「手繰る(たぐる)」の意味と読み方の違い

「手繰る(てさぐる)」「手繰る(たぐる)」の意味と読み方の違い

小説や各種の記事などを読んでいると、「手繰る」という表現を目にすることがあります。「手」も「操」も見慣れた漢字で、意味はよく知っているはずですが、「手繰る」と書かれると途端に分かりにくく感じられます。読み方も、「てさぐる」か「たぐる」かでまぎらわしくなりますが、一体どちらが正しいのでしょうか。

今回は、「手繰る」という言葉について詳しく知りたい人のために、その意味や正確な読み方について解説していきたいと思います。

手繰る(てさぐる)

「手繰る」とは、「両手で代わる代わる引いて手元に引き寄せる」という意味の言葉です。「ロープを手繰る」のように使われます。また、「ものごとをそれからそれへと引き出す」の意味もあり、この場合は「ゆっくりと記憶を手繰る」のように使われます。

「手繰る」を「てさぐる」と読むのは、間違いにあたります。「手繰る」は、後述するように「たぐる」と読むのが正解です。「てさぐる」と呼んでしまうのは、単なる字面の印象のせいで、そもそも「操」に「さぐ(る)」という読みはありません。「てさぐる」という場合は「手探る」の表記が正しく、意味も「手先の感じでものを探る」と、「手繰る」とはまったく違います。「手繰る」を「てさぐる」と読むと、文脈から大きく外れてしまうので、くれぐれも気を付けましょう。

手繰る(たぐる)

「手繰る」とは、上で述べたように、「両手を交互に動かすなどして手元に引き寄せる」「綱を順々に導き出すように、道筋や話の筋を求めたり、引き出したりする」などの意味を表す言葉です。「ザイルを手繰る」「情報を少しずつ手繰り寄せる」のように使われます。また相撲用語として、突っ張りに来た相手の態勢を崩す技について使う場合もあります。

これも上記のように、「手繰る」の正しい読み方は、「たぐる」になります。「手」は通常「て」や「しゅ」と読まれますが、「手折る(たおる)」や「手弱女(たおやめ)」のように、「た」と読む場合もあります。「繰る」は「あやつる」とも読みますが、「くる」とも読まれ、その場合は「端から順に手元に引いてまとめたりする」の意味になります。

「手繰る(てさぐる)」「手繰る(たぐる)」の意味と読み方の違い

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