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一般常識

「耐える」「堪える」「絶える」の意味と違い

「耐える」「堪える」「絶える」の意味と違い

「耐える」「堪える」「絶える」の意味と違い

「耐える」「堪える」「絶える」は、どれも「たえる」と読む言葉です。読み方は同じでも、これらの使い方にはそれぞれ違いがあります。使い分けを間違えないよう、個々の意味合いをしっかりつかんでおきたいところです。

そこで今回は、「耐える」「堪える」「絶える」の意味と違いについて、詳しく解説していきます。

耐えるとは

耐える

「耐える」は、「こらえる」という意味の言葉です。苦しさ、悲しさといった精神的な負担や肉体的な負荷、または外部からの圧力に負けず、辛抱することを言います。「痛みに耐える」「罵声に耐える」「孤独に耐える」「プレッシャーに耐える」「攻撃に耐える」「風雪に耐える」のように使われます。

「耐える」の「耐」という字は、「ひげ(“やわらかい”の意)」と「ひじ」を表す象形から成っています。その意味は「ひじをやわらかくしてもちこたえる」というもので、そこから「もちこたえる」「たえる」を意味する漢字として成り立ちました。

「耐える」と「堪える」は、辞書では同じ項目に載せられていますが、実際の使われ方には違いがあります。「耐える」は、上記のように「我慢する」「持ちこたえる」を表すのがポイントです。

堪えるとは

堪える

上で述べたように、「堪える」と「耐える」は辞書では同じ意味合いを持ちますが、こまかい使われ方には違いがあります。「堪える」の表記が表すのは、主に「その値打ちがある」または「その能力がある」ということです。具体的には、「長年の使用に堪える商品」「公開に堪える作品」「彼はその任に堪えない」のような使われ方になります。

「堪える」の「堪」という字は、「土」と「おきかまど」の象形から成っており、もともとは「突き出した土地」の意味を持っていました。やがて他の字と同じ意味を持つようになり、「うちかつ」や「こらえる」「価値がある」等の意味で使われるようになったという経緯があります。

絶えるとは

絶える

「絶える」とは、「とぎれる」という意味の言葉です。今まで続いていたものがとぎれ、後が続かなくなることを言います。「仕送りが絶える」「人通りが絶える」のように使われます。また、「流れなどが切れた後、完全になくなる」という意味合いもあり、この場合は「血筋が絶える」「争いが絶えない」のように使われます。さらに「命が絶える」のように、「死ぬ」という意味合いで使われることもあります。

「絶える」の「絶」という字は、「糸」「人」「刀」の象形から成っており、「人が刀で糸をきる」さまを表しています。ここから「断つ」「中断する」を意味する漢字として成り立ちました。

このように、「絶える」は何かが「中絶する」ことを指しており、「こらえる」や「価値がある」を表す「耐える・堪える」とは、意味合いがまったく違います。