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一般常識

「ただ」「ただし」の意味と違い

「ただ」「ただし」の意味と違い

「ただ」「ただし」の意味と違い

文章を書いたり人前で話したりする際、特に神経を使うポイントの1つが、「接続詞の使い方」でしょう。日本語には、同じような機能を持つ接続詞が複数見られるケースがありますが、それらをどう使い分けるかで悩むことも多くなっています。「ただ」と「ただし」は、その代表例とも言えるものですが、果たしてこの2つには、何か区別のポイントなどはあるのでしょうか。

今回は、「ただ」と「ただし」の意味や違いについて解説していきますので、両者の使い分けが気になる方は、ぜひ参考にしてみてください。

「ただ」

ただ

「ただ」は、副詞としては「そのことだけをするさま」などの意味を表しますが、接続詞として使う場合の「ただ」とは、「前述の事柄に対して、条件をつけたりその一部を留保したりするときに用いる語」の意味になります。この場合はたとえば、「外出するのはかまわない。ただ、夕方までには帰ってくるように」「彼の才能は申し分ない。ただ、精神面のもろさが気にかかる」などのような使われ方をします。

「ただ」と「ただし」は、どちらも同じような意味を持つ言葉です。ほとんどの場合で両方を置き換えることができますが、実際の使用頻度という点では違いがあります。一般に「ただ」は、「ただし」よりも使われる頻度が多く、また使用される場面も、公的な文章から日常会話まで幅広く網羅するという特徴があります。

「ただし」

ただし

「ただし」もまた、副詞としての用法と、接続詞としての用法の2種類があります。接続詞として使う場合の「ただし」とは、「前述の事柄に対して、その条件や例外などを示す語」の意味になります。この場合はたとえば、「ご自由にお入りください。ただし、子供だけの入場はお断りします」「そちらの要求を受け入れよう。ただし、こちらの安全を保証するのが先だ」のように使われます。

「ただし」と「ただ」は、上で述べたように、意味合いに違いはありません。どちらも例外や逆接の機能を持つ接続詞で、同じように使うことができます。しかし、これも前述のように、「ただし」は「ただ」に比べて、あまり使用頻度が高くないという特徴があります。特に日常会話などの場面においては、使われる機会は多くありません。なので、両者の使い分けに迷った場合は、「ただ」を使うのが無難と言えます。

「ただ」「ただし」の意味と違い

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