HOME>一般常識>「座る」「坐る」「据わる」の意味と違い

一般常識

「座る」「坐る」「据わる」の意味と違い

「座る」「坐る」「据わる」の意味と違い

「座る」「坐る」「据わる」の意味と違い

「すわる」という言葉には、「座る」「坐る」「据わる」の3つの表記があります。これらは皆同じ語源から来ていますが、使われ方にはそれぞれ違いがあります。では、具体的にはどのような使われ方をするのでしょうか。今回は、「座る」「坐る」「据わる」の意味と違いについて詳しく解説したいと思います。

座るとは

座る

「座る」の意味は、「腰を下ろす」というものです。膝を折り曲げたり、腰を落とすなどして床や椅子、物の上に落ち着くことを言います。「立つ」の反対語になります。「椅子に座る」「座布団に座る」「地べたに座る」「上座に座る」のように使われます。また、「座る」には「ある地位や役に就く」という意味合いもあり、こちらは「会長の椅子に座る」「後釜に座る」などといった使い方をされます。

「座る」の「座」の字は、「家」と「向かい合う人」「土」などの象形から成っています。これらは、「家の中のすわる場所」を示しており、そこから「席」「地位」などを意味する漢字として成り立ちました。

「坐る」などとの違いについては、以下で見ていきましょう。

坐るとは

坐る

「坐る」の意味も、基本的に「座る」と違いはありません。やはり膝を曲げるか腰を落とすなどして、床や椅子の上などに乗ることを言います。「土手に坐る」「階段に坐る」「畳の上に坐る」「下座に坐る」のように使われます。

「坐る」の「坐」という字は、「向かい合う人」と「柱状に固めた土」の象形から成っています。ここから「向かい合った2人が土にひざをつけた状態=すわる」を意味する漢字として成り立ちました。

このように、「坐る」は「座る」と同様の意味合いで使うことができます。しかし、実際にはあまり使われる機会は多くありません。その理由は、「坐」の字が常用漢字表に含まれないためです。ですので、基本的には「座る」の表記が使われ、例外的に「坐る」の表記が使われるようになっています。

据わるとは

据わる

「据わる」の大まかな意味合いは、「安定する」ということです。何らかのものがぐらついたりせず、どっしりととどまっているさまを言います。具体的には、「赤ちゃんの首が据わる」のような使われ方になります。
また、「どっしり据わった鼻」のように「確かな存在としてある」という意味合いや、「目が据わっている」のように「一ヵ所から動かない」という意味合い、「腹が据わる」のように、「気持ちが落ち着いていて動じない」という意味合いなどもあります。

「据わる」の「据」という字は、「手」と「かたい」を表す象形から成っています。ここから「ものをある場所に動かないように置く=すえおく」を意味する漢字として成り立ちました。

「据わる」と「座る」は同じ語源の言葉ですが、このように使われ方は違います。「腰を下ろす」という意味で「据わる」を使うことはありませんし、また「安定する」の意味合いで「座る」を使うこともありません。