HOME>一般常識>「推測」「推察」「推定」「推量」「推理」の意味と違い

一般常識

「推測」「推察」「推定」「推量」「推理」の意味と違い

「推測」「推察」「推定」「推量」「推理」の意味と違い

「推測」「推察」「推定」「推量」「推理」の意味と違いとは

「おしはかる」という意味を持つ「推」がつく熟語には、さまざまなものがあります。「推測」「推察」「推定」「推量」「推理」などがそうですが、これらの細かい違いは、多くの人にとって分かりづらいところでしょう。

そこで今回は、これら5つの言葉について、その意味や違いを詳しく解説していきたいと思います。

「推測」とは

推測

「推測」とは、「ある事実や情報に基づき、おしはかって考えること」という意味の言葉です。あるものごとについて、何らかの事実を基に、想像によって判断することを言います。読み方は「すいそく」で、「原因については推測するしかない」「犯人の動機について推測してみた」のように使われます。

「推測」の「推」の字は、「おしだす」を意味しますが、「おしはかる」「見当をつける」の意味も持ちます。「測」の字は、「(ものさしで水深を)はかる」を表し、「ものごとの状態・程度や他人の心中について考えをめぐらす」の意味を持ちます。

「推察」や「推量」などとは、「おしはかる」という意味で似ていますが、「推測」は「現在分かっている事実や情報に基づく」という点に違いがあります。

「推察」とは

推察

「推察」とは、「ものごとの事情や他人の心中をあれこれ思いやること」という意味の言葉です。読み方は「すいさつ」で、「あの様子から推察すると、例の件がよほど堪えたようだ」「遺族の心中は推察するに余りある」のように使われます。

「推察」の「察」という字は、「神の心をはっきりさせる」意を表し、「明らかにする」「よく考える」などの意味を持ちます。

「推測」との違いは、「思いやる」という部分に重点が置かれているところです。「推測」が前述のように、「事実を基にして事情などを想像する」ことを指すのに対し、「推察」は、「他人の気持ちなどを察して思いやる」ことを指すようになっています。ですので、「推測」より「推察」の方が、より同情的なニュアンスを持つという違いがあります。

「推定」とは

推定

「推定」とは、「ある事実を手がかりにして、おしはかって決めること」という意味の言葉です。また法律用語として、「事実や法律関係が明確でないことがらに対し、一応一定の状態にあるという判断を下すこと」という意味も持ちます。読み方は「すいてい」で、「出火原因の推定」「占有による推定」のように使われます。

「推定」の「定」という字は、「さだまる」「さだめる」「決める」などの意味を持ちます。

「推測」とは「事実に基づいておしはかる」という意味では同じですが、「推定」には「決定」の意味合いが含まれる点に違いがあります。つまり、その判断を結論とするかどうかで、「推定」と「推測」が使い分けられることになります。

「推量」とは

推量

「推量」とは、「ものごとの状態や程度、また他人の心中などをおしはかること」という意味の言葉です。読み方は、「すいりょう」になります。「相手の胸中を推量する」「それは単なる当て推量だ」のように使われます。「当て推量」とは、根拠もなく自分勝手におしはかることを言います。

「推量」の「量」という字は、「はかる」「おしはかる」といった意味を持ちます。

「推測」や「推定」との違いは、「事実や情報を基にしているとは限らない」という点にあります。「当て推量」という表現があるように、想像だけの判断も含む点が、「推量」の特徴です。また、「思いやる」というニュアンスがない点で、「推察」と使い分けることができます。

「推理」とは

推理

「推理」とは、「ある事実を基にして、まだ知られていないことがらをおしはかること」という意味の言葉です。読み方は、「すいり」になります。「事件の犯人を推理する」「その推理は飛躍しすぎだ」のように使われます。また「推理」には、論理学の用語として、「あらかじめ与えられたある前提から、論理的な結論を新しく導き出すこと」という意味もあります。

「推理」の「理」という字は、「ものごとの正しい順序」「ものごとがそうなったわけ」などの意味を持ちます。

「推測」とは、「事実を基にして考える」という点では同じですが、「推理」は想像より論理性を重視する点に違いがあります。一方、「推定」との違いは、「決定」のニュアンスを持たないという点にあります。