ビジネス知識
株式とFXと投資信託の違い
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社会人なら最低限知っておきたい株式とFXと投資信託の違い
一番気になる「株式」「FX」「投資信託」の儲け方の違い
銀行などにお金を預金しても低金利のために利子ではなかなか増えない時代。それなら手持ちのお金をすべて貯金せずに、一部のお金を投資にまわしてお金を増やしてみたいと考えてしまいますね。
そこで投資をキーワードに検索すると、投資対象として出てくる代表的なものが株式、FX、投資信託です。
このうち株式とFXの2つは、自分で証券会社に口座を開いて運用資金を入金し(証拠金といいます)、自分自身の判断で売買をして利益を勝ち取っていきます。つまり、いくら稼ぐのかは自分の腕次第ということになります。
投資信託の場合は、投資運用会社に自分のお金を預けます。そのようにして個人投資家から集まった出資金を運用会社のプロフェッショナルが株式の売買などを行い増やしてくれます。自分は運用にまったく関わることはなく、運用結果をチェックするだけとなります。
さて、儲け方の違いですが、「デイトレードで100万円を1億円にした」なんてメディアでよく聞くお話は、株式やFXを自分で売買してる人でハイリスクハイリターンの世界です。とても夢がありますね。一方、投資なんて難しい、勉強する時間もないという人は投資信託を選ぶことになります。ただし、「投資信託」は資金が2倍になるということはあまりないのですが、自分は何もせずに例えば年間20%も増えることがあれば、貯金するより断然良いですね。
自分で売買する「株式」と「FX」の違い
株式取引(株取引)とは文字通り株式会社が発行している「株券」を売買することです。東京証券取引所(厳密には札幌、名古屋、大阪、福岡証券取引所を含む全国5か所)で株式の取引が成立しますが、投資家は証券会社に口座をつくり、証券会社を通して株式の売買を行います。現在、約4000社の株式が取引できます。簡単に例えればA社の株式を1株1万円で勝った後、その株式が値上がりして1株2万円になったときに売れば、差し引き1万円の利益がでます。
FXとは外国為替証拠金取引(Foreign Exchange)の略称です。外国為替とはニュースでよく耳にする円高・円安のことです。FXを扱っている証券会社に口座を開き、運用するお金を証拠金として入金し(もちろん日本円となりますね)、日本円を外国の通貨、例えば米国ドルと両替することです。例えば1ドル100円の時にドルを買う(=日本円を売る)とします。のちに円安になればその差額が儲けとなります。海外旅行へ行く場合、円高のほうが良い、円安だとよくない、というのと同じ理屈です。
さて、この2つを投資対象として考えた場合「株式」は企業の業績を考えることになり、「FX」の場合は日本と外国との通貨の強弱を決めるグローバル経済を理解することが大きな違いです。
「FX」のほうが「株式」よりも資金面で投資スタート時のハードルは低い
投資を始めるに当たって、「運用資金をいくら用意する必要があるのか」はとても気がかりなところです。結論からいえばFXのほうが少額からできます。FXは個人投資家の証拠金に対して証券会社はレバレッジが最大25倍までの取引ができるためです。つまり元金10万円でも250万円分のトレードが可能です。株式の場合は信用口座を開くと証拠金に対しレバレッジ約3倍の取引ができますが、信用口座に最低30万円以上を入れてなければならないなどの条件が各証券会社によって定められています。
また、売買手数料の面からもFXのほうが有利です。株式は売買が成立すると手数料が口座から即座に引かれますが、FXの場合は取引手数料は無料のため、株式のように売買のたびに口座からお金が減るということがありません。取引コストを気にすることなく、何度でも売買ができるのは心強いといえます。
※厳密にはFXでは「買い価格」と「売り価格」に差額(スプレッド)があり、その差額が取引コストになります
投資信託のメリット
投資信託はプロの運用会社にお金を預けてお任せすることが、株式やFXの自己売買と最大の違いと上述しましたが、もう一つ大きな違いがあります。それは、「1万円からお金を預けられる」「積み立て感覚で投資ができる」ことです。投資信託の運用会社は多数あり、また運用会社が設定するファンド(商品)も国内株式タイプ、海外株式タイプなど多岐にわたり、過去の成績などを見ながら選ぶことができます。そして、実際に投資したいファンドが決まるとお金を預けるわけですが、多くの投資信託では預け入れ金額を1万円単位からに設定してるところが主流です。そして毎月積み立てることも可能なのです。
ファンドのリターンはネットで公開しているところがほとんどで、自分の投資金額の現状はいつでもチェック可能です。
株式、FX、投資信託をライフスタイルから選ぼう
運用資金に目途がついたら、次は「時間」です。株式、FX,、投資信託は、それぞれに使わなければいけない時間が違うのも特徴です。
・株式=平日9時~11時30分と12時30分~15時
基本的には東京証券取引所がオープンしている時間しか売買できません
・FX=月曜~金曜24時間
週末までフルタイムで値動きが続きトレードできます
・投資信託=特になし
株式の場合は、売買できるのは平日の15時までとかなり限られた時間になります。FXは平日24時間ずっと稼働していますので仕事終わりの帰宅後でもトレードできますね。投資信託は、ネットで自分が投資しているファンドの状況を確認するぐらいですので、いつでもできます。そのほか、株式やFXで自己売買する場合は、勉強する時間も必要になるでしょう。平日夜にしたり週末を利用したりするのか、考えることは多いです。
このように自分が投資に使える時間から逆算して選択することも大事です。
まとめ
株式、FX、投資信託は、三様とも大きな特徴があり、まったく違うものだということがお分かり頂けましたでしょうか?
ご自身の運用資金、投資に使える時間、投資の勉強に対する意欲などのバランスに見合う投資対象を選ぶことが成功への近道
かもしれませんね。
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