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一般常識

「スチュワーデス」「キャビンアテンダント」「フライトアテンダント」の違い

「スチュワーデス」「キャビンアテンダント」「フライトアテンダント」の違い

「スチュワーデス」「キャビンアテンダント」「フライトアテンダント」の意味と違い

「空の旅」というと、昔は「スチュワーデス」という言葉を連想する人も多かったでしょう。しかし、この言葉は現在では、ほとんど耳にする機会がありません。代りに使われるようになったのが、「キャビンアテンダント」と「フライトアテンダント」ですが、この3つは一体どのように違うのでしょうか。使い分けのポイントなどがあれば知りたいところです。

今回は、「スチュワーデス」「キャビンアテンダント」「フライトアテンダント」の意味や違いなどについて解説していきますので、これらの使い分けについて知りたい方は参考にしてみてください。

「スチュワーデス」とは

スチュワーデス

「スチュワーデス」とは、「旅客機内で、乗客へのサービスをする女性の客室乗務員の旧称」を意味する言葉です。航空機に客室乗務員として乗り組んで、旅客の保安業務やサービスを行う女性を指していましたが、現在ではほとんど使われていません。

「スチュワーデス」は、英語の「stewardess」のカタカナ版にあたります。「steward(スチュワード)」が男性の「執事」「家令」や「(客船などの)給仕、船室係」などを意味する単語で、「stewardess」はその女性形ということになります。

「キャビンアテンダント」や「フライトアテンダント」との違いは、性別が明示されている点にあります。詳しいことについては、次の項目で説明しましょう。

「キャビンアテンダント」とは

キャビンアテンダント

「キャビンアテンダント」とは、「旅客機の客室乗務員」を意味する言葉です。英語にすると「cabin attendant」ですが、「cabin」は「航空機で乗客が運ばれる仕切られた部分」を、「attendant」は「付き添い人」や「随行員」を意味します。「CA」と略して呼ばれることもあります。

「キャビンアテンダント」は、「スチュワーデス」に代わる用語として登場したものです。表す内容はどちらも同じですが、「キャビンアテンダント」には性別が明示されない点に違いがあります。

これは「ポリティカル・コレクトネス(PC)」の考えによるもので、人種・性別などに関する差別や偏見を助長させるような言葉を改めようという動きが、1980年代のアメリカで活発になりました。「stewardess」も女性の職業というイメージを固定化させやすいことから、性別のない言葉に変えられたというわけです。

この動きは日本にも伝わり、1990年代後半からは、「キャビンアテンダント」や「フライトアテンダント」などの言葉が使われるようになっています。

「フライトアテンダント」とは

フライトアテンダント

「フライトアテンダント」とは、やはり「旅客機の客室乗務員」を意味する言葉です。英語では、「flight attendant」と書かれます。

「フライトアテンダント」は、「キャビンアテンダント」同様、「スチュワーデス」に代わる用語として使われるようになったものです。つまり、業務内容などに関しては、「スチュワーデス」「キャビンアテンダント」と特に違いはありません。

言葉の登場の経緯については上記の通りですが、呼称が分かれるのは、航空会社によって表現が異なることによります。「キャビンアテンダント」の語はJALやANAで、「フライトアテンダント」はバニラ・エアで、という具合に使い分けられています。

ちなみに、「キャビンアテンダント」は和製英語にあたっており、海外では通じないこともあります。ですので、その場合は「フライトアテンダント」や「キャビンクルー(cabin crew)」と表現した方が良いでしょう。

「スチュワーデス」「キャビンアテンダント」「フライトアテンダント」の違い

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