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「ステークホルダー」の意味とは?使い方や例文、ストックホルダーとの違い

「ステークホルダー」の意味とは?使い方や例文、ストックホルダーとの違い

ステークホルダーの意味とは?使い方や例文、ストックホルダーとの違い

ステークホルダーの意味

「ステークホルダー」とは、英語の名詞「stakeholder」を元とする外来語です。「stakeholder」の意味は、「企業に対し利害関係を有する人・団体」といったものになります。日本語においては、一般的に「利害関係者」と訳されます。

ステークホルダーの範囲

「ステークホルダー」は「企業に対する利害関係者」と述べましたが、その範囲は株主や顧客などに限りません。金銭的な利害以外でも、直接・間接を問わず企業と多少でも利害関係を持つ場合は、「ステークホルダー」に含まれます。

「ステークホルダー」の定義は確立されていませんが、一般的には以下のようなものが当てはまります。すなわち、投資家や株主、債権者や顧客、取引先、従業員といったものから、地域社会や行政機関、研究機関、政府、国民にいたるまで、「ステークホルダー」に含まれます。

ステークホルダーの語源

「stakeholder」は、「stake(杭)」と「holder(保有者)」から成る言葉で、成りたちはアメリカ開拓時代にさかのぼります。当時の移民たちは、開拓地の周囲に杭を打つことで、そこが自分たちの所有する土地であることを示していました。このことから、「stake」は「権利」や「所有権」の意味も含むようになったという経緯があります。

現在の意味になった理由

「権利の主張者」といった意味の言葉だった「ステークホルダー」が、現在のような「利害関係者」という意味になったのには、次のような理由があります。まず1963年に、アメリカのSRIインターナショナルという研究機関で、「ステークホルダー=そのグループからの支援なしには存続しえないようなグループ」という定義がされました。この時点では機関内部のメモにとどまっていましたが、80年代に入ると、この理論は哲学者のR・E・フリーマンにより体系的に展開されていきます。フリーマンはその著書において、「企業は株主以外にも、企業行動に利害を持つ集団=ステークホルダーについて責任を負う」という「ステークホルダー理論」を提唱しました。このことが、現在の「ステークホルダー」の意味合いの、直接の起源となっています。

「ステークホルダー」の詳しい使い方については、以下の項目で扱っていきましょう。

ステークホルダーの使い方・例文

「ステークホルダー」という言葉は一般的にはあまり使われることはなく、主にビジネスシーンで使われるようになっています。それも、社会的な影響力の大きい、比較的規模の大きな企業での使用がほとんどです。企業活動はさまざまな影響を周囲に及ぼしますが、活動の規模が大きくなるほど、その影響の強さや範囲も拡がっていきます。そのため、株主や顧客といった活動の中心に置きやすい存在ばかりでなく、地域社会や行政などへの配慮も必要になります。そうした配慮や取り組みをアピールする目的で、「ステークホルダー」という言葉が使われるようになっています。

企業が「ステークホルダー」という言葉を使うのは、企業理念や活動方針を打ち出す際が多くなっています。また、活動のあり方を探る会議などの場所でも、よく使われる言葉です。「ステークホルダー」は利害関係者全般を指しますから、企業活動全体に関わるような、大きな話題の時に使われます。逆に日常の業務や、個々のプロジェクトなどで持ちだされることはほとんどありません。

一方、要注意なのが「ステークホルダー」の表す範囲です。「ステークホルダー」が指す範囲は一様ではなく、企業によって異なることも多くなっています。企業独自の使い方で、金融機関や取引先を含めないなどの場合もありますので、一概に「利害関係者全般」と決めつけないことも大切です。ですので、話の文脈から対象範囲を掴むようにした方がよいでしょう。

それでは、「ステークホルダー」の具体的な使い方について、例文を挙げて紹介していきましょう。

  • 例文:ステークホルダーからの信頼を得なければ、企業の価値は高められない
  • 例文:これからの経営では、もっとステークホルダーを意識した活動をするべきだ

ステークホルダーとストックホルダーとの違い

「ステークホルダー」と響きが似た言葉として、「ストックホルダー」があります。混同しやすいこの2つの言葉は、一体どう違うのでしょうか。

「ストックホルダー」とは、「株主」を指す言葉です。「ストック(stock)」は「株券」を意味しています。ですので、「ストックホルダー」は「ステークホルダー」に含まれますが、意味合いや使い方ははっきり異なります。ちなみに「シェアホルダー」と呼ばれるものは、「ストックホルダー」のうち議決権を持つ株主のことを指しています。

最後に

以上、「ステークホルダー」の意味や使い方について紹介してきました。

「ステークホルダー」は英語の「stakeholder」から来た外来語で、「企業の利害関係者」を指しています。ビジネス用語としてよく使われる言葉で、大きな企業が企業方針などにからめて使うことが多くなっています。似た言葉である「ストックホルダー」は「株主」のことで、「ステークホルダー」に含まれます。