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一般常識

「新卒」「第二新卒」の意味と違い

「新卒」「第二新卒」の意味と違い

「新卒」「第二新卒」の意味と違い

日本企業の採用活動においてよく使われる言葉に、「新卒」というものがあります。「新卒採用」「新卒入社」などのような具合ですが、最近ではこれと似た言葉として、「第二新卒」というものもよく聞かれるようになりました。ただ、この「第二新卒」という言葉の意味や「新卒」との違いに関しては、まだあまりよく分かっていないという人も多いと思います。

今回は、「新卒」と「第二新卒」の相違点について解説していきますので、両者を使い分ける際の参考にしてみてください。

「新卒」とは

新卒

「新卒(しんそつ)」とは、「新規卒業者」を略した言葉です。文字通り、その年に新しく学校(大学や専門学校など)を卒業していく人を指します。また、「新しく学校を卒業すること、あるいはしたこと」の意味もあります。「新卒向けの求人情報をチェックする」「新卒採用のスケジュールを組む」「新卒で入社した会社を半年で辞めた」のように使われます。「新卒」の対義語は、「既卒」になります。

企業の採用における「新卒」は、在学中で3月末に卒業予定の学生を指すのが一般的です。ただ、企業によっては卒業して3年以内であれば、「新卒」扱いとする場合もあります。

「新卒」と「第二新卒」の主な違いは、「就職や離職の経験があるかどうか」という点に求められます。「第二新卒」については後述しますが、「新卒」の場合はその年に卒業したばかり(もしくは卒業予定)で新しく就職する人を指すため、過去に就職・離職経験を持たないことが通常です。

「第二新卒」とは

第二新卒

「第二新卒(だいにしんそつ)」の具体的な定義は、現在のところ存在しないのが実情です。ただ、一般に言う場合の「第二新卒」は、「大学などの学校卒業後に一度就職し、1~3年以内に転職を希望する者」といった意味を表すことが多くなっています。「第二新卒として転職活動を始めた」「この企業は第二新卒を積極的に採用している」などのように使われます。

「第二新卒」と「新卒」との違いは、上で述べたように、「一度就職した経験があるかどうか」という点にあります。「第二新卒」の場合、すでに社会人としてある程度働いた経験を持っている点で、「新卒」とは使い分けられます。

「第二新卒」は近年転職市場で注目されていますが、その背景には、「新卒」の離職率の高さの問題があります。統計では、大学新卒者の約3割が3年以内に離職しているとされ、それらの者を「新卒」に準ずる存在として採用しようという動きが活発化しています。

「新卒」「第二新卒」の意味と違い

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