HOME>一般常識>「脂肪」「脂質」「脂肪酸」の意味と違い

一般常識

「脂肪」「脂質」「脂肪酸」の意味と違い

「脂肪」「脂質」「脂肪酸」の意味と違い

「脂肪」「脂質」「脂肪酸」の意味と違いとは

何かと悪いイメージを持たれがちなものの、実際は私たちの体にとって欠かせない物質が、「脂肪」です。ところで、この「脂肪」と似た言葉に「脂質」というものがありますが、両者はどのように異なるのでしょうか。また、「脂肪酸」との違いについても知りたいところです。

そこで今回は、この3つの言葉の意味や違いについて解説していきたいと思います。

「脂肪」とは

脂肪

「脂肪(しぼう)」とは、「油脂のうち、常温で固体のもの」を意味する言葉です。さまざまなものに含まれますが、一般に、植物では主に種子中に多く含まれ、動物の場合は皮下、筋肉、骨髄の表面に脂肪組織として存在しています。また、食品においては重要な栄養素の一種として扱われています。

「脂肪」の「脂」という字は「あぶら」を意味し、「肪」の字は「肥える」「あぶらぎる」を意味しています。

「脂質」とは意味の違いなく使われることもありますが、使い分けのポイントは、「主に栄養素を指す」という点にあります。「脂質」は、後述するように狭義には生体の構成成分を指していますが、「脂肪」の場合は上記のように、「栄養素の一種」の意味で使うことが多くなっています。

「脂質」とは

脂質

「脂質(ししつ)」とは、タンパク質などと共に生体を構成する物質の1つです。「単純脂質」「複合脂質」「誘導脂質」などの種類の総称にあたります。水に溶けにくい一方で、クロロホルムなどの有機溶媒には溶けやすい性質を持ちます。

「脂質」の「質」の字は、「もの」「形あるもの」などを意味しています。

「脂質」と「脂肪」の違いは微妙で、同じ意味で使われることも多くなっています。ただ、上記のように「栄養素を指すか生体の構成成分を指すか」という点で使い分けることができます。「脂肪」の場合は、どちらかというと栄養素の意味合いで使われることが多くなっていますが、「脂質」の場合は主に、生体の構成要素を表す言葉となっています。言い換えれば、「脂質」は「脂肪」の化学的な表現と言うことができます。

「脂肪酸」とは

脂肪酸

「脂肪酸(しぼうさん)」とは、「脂質」を主に構成する物質のことです。専門的には、「カルボキシル基を1つ持つ脂肪族カルボン酸の総称」と説明されます。

「脂肪酸」には、大きく分けて「飽和脂肪酸」「一価(いっか)不飽和脂肪酸」「多価(たか)不飽和脂肪酸」「トランス脂肪酸」の4種類があります。これらのうち、「飽和脂肪酸」と「トランス脂肪酸」は健康に対するマイナスイメージが大きくなっていますが、「一価脂肪酸」「多価脂肪酸」のうち「必須脂肪酸」と呼ばれる物質はこれとは違い、非常に健康に良いとされています。

「脂質(脂肪)」との主な違いは、「脂肪酸」がそれらの構成要素にあたる点にあります。「脂肪酸」が他のさまざまな物質と結びついてできたものが、各種の「脂質」になります。