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一般常識

「責務」「義務」の意味と違い

「責務」「義務」の意味と違い

「責務」「義務」の意味と違い

「あることを必ずしなければならない」といった意味を表す時、よく使われる言葉に「責務」というものがあります。「重大な責務を負う」のような具合ですが、その一方で、これとよく似た「義務」という言葉も目にする機会が多くなっています。両者は字も一部共通しているため、区別が非常に難しくなっていますが、一体どのポイントで使い分けられるのでしょうか。

今回は、「責務」と「義務」の意味や違いについて解説していきますので、両者の使い分けについて知りたい方は参考にしてみてください。

「責務」とは

責務

「責務(せきむ)」とは、「責任と義務」という意味の言葉です。また、責任を持って果たさなくてはならない仕事についても言います。「私はこのプロジェクトを軌道に乗せる責務を負っている」「環境基本法では、環境の保全についての国や地方公共団体、事業者および国民の責務が明記されている」のように使われます。

「責務」の「責」という字は、「義務」や「負い目」などの意味を表します。一方「務」の字は、「精一杯、与えられた仕事を行う」などの意味を示しています。

「責務」と「義務」は、大まかな意味において違いはありません。ただ、「責務」は上で見たように、「義務」に加えて「責任」を含む点が特徴となっています。つまり、「責務」の方が「義務」より、ニュアンスの点で重いということが言えます。

「義務」とは

義務

「義務(ぎむ)」とは、「人が、その立場や職分に応じて、しなければならないこと」という意味の言葉です。「彼は立派に警察官としての義務を果たした」「弁護士には守秘義務がある」などのように使われます。

また、「義務」には「法律によって人に課される拘束」という意味合いもあります。この場合は「権利」に対応する概念として、「納税の義務」「勤労の義務」「教育の義務」などのように使われます。

「義務」の「義」という字は、「人の行うべき正しい道」などの意味を持ちます。

「義務」と「責務」は、どちらも「人が行うべきこと」を意味する点で違いはありません。ただ、「責務」では「責任」の語が強調されているのに対し、「義務」には含まれない点で使い分けられます。一般的には、「責務」よりも「義務」の方が幅広く使われる傾向があります。

「責務」「義務」の意味と違い

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