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一般常識

「性格」「性質」の意味と違い

「性格」「性質」の意味と違い

「性格」「性質」の意味と違い

「性格」という言葉は、「温和な性格」「性格が異なる問題」のように、幅広い場面で使われています。普段から耳にする機会の多い言葉ですが、その一方で「性質」という言葉も、これとよく似た使われ方をする語として耳になじんでいます。一見したところ、両者の意味に違いはないようですが、果たして本当にそうなのでしょうか。

今回は、「性格」と「性質」の意味や違いについて詳しく解説していきますので、両者の使い分けについて知りたい方は、ぜひ参考にしてみてください。

「性格」とは

性格

「性格(せいかく)」とは、「行動のしかたに現れる、その人固有の感情・意志の傾向」を意味する言葉です。ある人物の人柄や、ひととなりなどを意味する倫理的な概念になります。「穏やかな性格の彼が怒るなんて珍しい」「君はそのずぼらな性格を直さないと、誰も信用してくれなくなるぞ」のように使われます。

また、「性格」は「特定の事物にきわだってみられる傾向」の意味もあり、この場合は「その問題とこの問題は性格が異なる」のように使われます。

「性格」と「性質」は、人について言う場合はほぼ同じ意味ですが、「性格」は後天的な影響によって形成される部分が大きいという点で使い分けることもできます。

一方、物事について言う場合は、「性格=その物事と他との違いを際立たせるような特徴」の意味合いになる点が、「性質」との違いになります。

「性質」とは

性質

「性質(せいしつ)」とは、「持って生まれた気質」という意味の言葉です。「ひととなり」や「たち」と言い換えることもできます。「彼女はいたって温厚な性質の持ち主だ」「彼の興奮しやすい性質を考えると、これ以上刺激しない方が良い」のように使われます。

また、「性質」には「その物事に本来備わっている特徴」の意味もあります。この場合は、「燃えやすい性質の素材」「今すぐに処理できるような性質の話ではない」のように使われます。

上で述べたように、「性質」と「性格」は、人について言う場合には同じように使うことができます。ただ、「性質」には「生まれついてのもので、後天的な影響を受けない」という意味合いが含まれる点が、「性格」との微妙な違いになります。

これに対し、物事に対して言う場合は、「性格」が「他と違うその物の特徴」の意味になるのに対し、「性質」は、「その物がもともと持つ特性」の意味で使われる点で区別できます。

「性格」「性質」の意味と違い

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